Love feeling 5

247 ページ47

.





「ねぇ、ちなみにご飯ね
この間レシピ見て
作って見たかったやつなんだけどさあ、いい？」

拡「毒味？？？」


目を見開きながら、

私に訴えかけるように言う。


「えー、失敗しないから多分大丈夫だよー」


って言えば、


拡「Aが作ってくれるんだったら、
何でもいいよ」


って返してくれる。

結局、最終的には

そう言ってくれるところが好きだ。



返事が来ないまま、送り続けている

朝日へのLINE。


既読無視されるのも、

もう何日か経って、慣れた。

でも、次は見てもくれない。



もう、本格的にこれは嫌われたかな。




拡「ただいま〜」

「ただいま〜」

拡「もう観るっしょ？？」


買い物袋をキッチン横に置き、

借りてきたDVDが入ってる袋は

TVのデッキの上に置きに行った。


「うん、予告あるし
その間に冷蔵庫に食材いれるから
DVDつけておいて」

拡「りょーかい！」


楽しそうに敬礼をして、

TVをつけて、DVDをセットする拡輝。



飲み物もいれてからソファに向かおう。

あ、なんでもいいか。

氷は少なくしないと観ている間に溶けて

味が薄くなっちゃうね。



拡「もう始まるけど、
音声と字幕どーするー？」


リモコンを片手に、私に聞いてくる。


「拡輝が観やすいのでいいよ」

拡「えー、じゃあ…
日本語で、字幕なしね！」


設定し終わったのと同時に

私も色々と済ませ、

ソファで拡輝の座る横に腰掛ける。


拡「ありがと」

「いいえ」


さっき買って来たポテチも一緒に。




ソファに座るとき、

体育座りするのが何と無く好き。

腰あたりに腕を回してきた拡輝の肩に頭を乗せて、

映画を見終えた。





「やっぱさっきのダメだ！続き気になる！」

拡「近いうちまた見ればいいじゃん」


そうだけど、そうなんだけど！

やっぱり受験生だし。一応。





新しく、私の料理レパートリーに入れてもいいかも。


結構美味しくできた！






.

248→←246

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す