Love feeling 5

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朝日side




一応、閑也に言われたことも頭に入れて

父さんに電話をしておこうと携帯を取った。



朝「あっ、もしもし」

父「朝日か。珍しいな電話なんて」

朝「ああ。いきなりなんだけど
ちょっと色々あって
しばらくそっちに帰るかもしれない」

父「ん？ああ、それは大丈夫だけど
ご飯とか、俺も帰るの遅いから出してやれないけど」

朝「そんなのは別にいいよ、何とかする」

父「学校は大丈夫なのか？」

朝「先生には話してくるから、
なんとかなるよ、きっと」


根掘り葉掘り聞くような

父親じゃなくて良かったと、

この時初めて思った。


とりあえず、月曜日には担任に話をしに行こう。



正直、俺もAに会わないように

気を張り詰めてるのにも疲れたところ。



アプリの右上に表示される赤い丸

溜めておきたくないたちなのに

LINEにははっきりと、

もう5件と、表示されている。

既読無視にこんなに勇気を使うなんて思ってもなかった。



朝「どうすっかな…」


俺とは反対に、

宮近が嬉しそうに

彼女とデートに行く準備をしている。


宮「なんか言った？」

朝「しばらく、この部屋出るかもしれない」

宮「実家、戻るの？
ごめん、海人が閑也から聞いたって」

朝「うん。そういうこと。」

宮「そっか。寂しくなるね
朝、起こす人がいなくなると
一緒にバカ騒ぎできなくなると」


そんなこと言うから、

泣きそうになっちゃうじゃん。


朝「別に、戻って来ないわけじゃ、
ないからな？」

宮「分かってるけど！
部屋替えあるから、そうはいかないし」

朝「そっか、そうだね」


来年にはまた、

別な人との部屋になってるかもしれない。



あと何日、宮近と

同じ部屋でいられるかは分からない。

本当のところ、ここに戻って来たとき、

俺の居場所はあるのか。

それすらも分からなくて、不安だ。




とりあえず明後日…

担任に話しにいかないと…




はあ…

また胃がキリキリと痛む。






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