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朝日side
授業なんて受ける気にはなれなくて
この日、教室に戻ろうとは思わなかった。
みんなは不思議がっていた。
部屋に戻ってからは、涙が止まらなくて
1人でただひたすらに、泣き続けた。
ガチャッ
ドアが開く音すら聞こえなかった。
宮「か、じ?」
朝「みや、ち、かっ…ぐすっ」
人前で泣くのが恥ずかしいとか
そんなことも忘れてしまったのか
涙は一向に止まらない。
涙腺壊れちゃったのかな…
宮「何があったか…分かんないけど…
深呼吸、深呼吸」
背中をポンポンと叩かれたり、
撫でられたりするのに安心して
徐々に涙はひいていった。
宮「俺でよければ、相談乗るよ…」
いつもの底抜けに明るい宮近じゃない。
心配してくれてか、
宮近までか弱くなった声。
宮「あ、俺じゃ頼りなかったら
海人とかでもいいし!
顕○とか。あー、もっとあれか…」
朝「俺さぁー…」
宮近にこれでもかという位に心配され、
冷やせと言われて手渡された保冷剤。
泣き腫らした目をずっと冷やしていたけど、
冷やさないよりはマシだったのかもしれない。
でも、次の日は目が腫れていた。
このときを境に俺は、
日に日におかしくなっていった。
Aを無意識的に、避けるようになった。
話しかけられても、素っ気なく返した。
用事があるから、と目の前から去ったり。
Aが近くにいたら、
視線に入らないように逃げた。
中「お前さあー、避けてるだろAちゃん」
朝「別に」
中「沢◯エリ◯かよ」
そんな返しにも笑えず
中「Aちゃんのことね」
朝「…」
なんで、こいつにはバレるんだろう
相談してみようとか、
そんなこと思ったわけじゃないけど
ポロポロと出てくる、言葉。
自分から発したその言葉に
首を締められたかのように
また勝手に苦しくなった。
みんなは声をかけてくれるけど
結局、自分ではどうしていいか分からず、
ご飯を食べる気力もなく
ただぼーっとしていた。
少しだけ体重も落ち、
上の空の俺は授業中、怒られることも多くなった。
結果、隠していたつもりでも
1年のみんなにも心配される始末。
俺ってこんなにメンタル弱いっけ。
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gun(プロフ) - のんたさん» そうですよね!雑誌には載らないので…露出が少ないと寂しいですよね。なので、無所を出せるときは出して行きますね!これからも更新を楽しみにしてもらえるように、頑張ります! (2014年10月14日 0時) (レス) id: 52bdcfb689 (このIDを非表示/違反報告)
のんた - 岸くんかっこいいです!無所って、舞台にはいるけど、雑誌にあまり載らないのが残念で...gunさんの小説みたいに無所って出てこないので、少しでも名前が出てくるとうれしいんですよ~(^^)リクにも応えてもらってるんで、更新が楽しみなんです! (2014年10月13日 22時) (レス) id: f2d32813fc (このIDを非表示/違反報告)
gun(プロフ) - のんたさん» 無所がすきだったんですねヾ(@⌒ー⌒@)ノ岸くん、いいですよね! (2014年10月13日 10時) (レス) id: 52bdcfb689 (このIDを非表示/違反報告)
のんた - 続きと楽しみにしてますね!イチオシは岸くん!そして半澤くんと目黒くんや原くんかな。無所のラインが好きなんです(*^^*) (2014年10月13日 3時) (レス) id: f2d32813fc (このIDを非表示/違反報告)
gun(プロフ) - のんたさん» よかったです(*^_^*)!そう見えるように心がけてるので、嬉しいです!ちなみに誰が好きなんでしたっけ…? (2014年10月11日 23時) (レス) id: 52bdcfb689 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:gun | 作者ホームページ:http://aaaaaaaa
作成日時:2014年9月15日 0時