Love feeling 5

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拡輝side





最近、自分でも分かるくらい

Aのことを目で追っている気がする。

いや、気がするんじゃなくて…

追ってる。確実に。



ダンス部にだって

Aのことを好きなやつは

何人かいるけど、

誰もアクションは起こしてないし…

いや、起こしてるか…


実際、隠してるんだろうけど

色々と噂やら何やらで聞く。


Aと誰々がヤッた、とか。


正直…

最初はAって

すぐいいよって言っちゃう、

チャラい女の子なのかなーって

そこら辺の女子と変わんないなーとか思っちゃったけど

誘われたら、断れない方の人間だって

ちょっとだけ一緒にいると分かってきたし。

それに、寂しさ抱えてるから…

恋しいのかな、って。




でも、おいらは、

正々堂々と行かせてもらうよ。


そんな関係から始まる、

ダラダラした付き合いにはなりたくないから





だから、かじには…

正直にAのことが好きだと、

Aのことを幸せにすると、

宣言をするつもり。



宣言をするからには、

きちんと、有言実行しなければ男らしくない。


それに、Aを好きなやつなんて

ゴロゴロいるんだし、

いつ…

他のやつに取られるかだってわからないから、

おいらはもう…行動に出る。



よし。



まず、Aがおいらのこと…

好きなのか…それは分からない。

いや、多分嫌いではないけど

恋愛として好きかって言われるとまだ違うと思う。

気になってるか？

それも、違う気がする。



そんな時に告白しても

きっと、いい方向に…

進むわけないよなーって

おいらのこの無い頭で考えたわけ。



だから、

ほら、まずは…



休み時間、周りに誰もいなくなったのを確認して

(ちょっとだけ、バレたくないという俺のチキンな心は許して。)


拡「A〜、土曜日ってか、
明日暇ぁ〜？」

「うん？暇だよ」

拡「ヒロキ食べたいものあってさ！
でも男1人で入りづらいからー
着いて来てくれない？」

「うん、別にいいけど、
どこに行きたいのー？」


まず、第一段階はクリアってことでいいよね。

声をかけて、2人で出かけるっていう…

お誘い！

お誘いはできたわけだから。



その名も、

一緒に出かけてー、

距離を縮めよう作戦！

いや、別に距離は遠くないか…


んー、おいらのことを

気にしてもらおう！作戦！





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