Love feeling 5

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「あ、朝日？」

朝「うん、」


朝日？と言ったのは

いきなりどうしたの？

何してんの？

って意味も含んでたんだけどなあ

なんて思ってみたけど…

うん、伝わってないね。これは。



「歩けないじゃん？」

正確に言うと、歩けないわけではない。


朝「うん」

「うん、ってさっきからそれしか…」


なんか言ってよ、なんて思ったけど


「痛いの？」

朝「いたい、あしもうでも」


ふにゃふにゃと、

まるで小学生みたいに…言う。


朝日、あんな怪我でも

こんななるまで落ち込むの…

私よりでっかい図体して、

高校1年生にもなって、

こんな子供っぽくて…

ってか、女々しくて？

そんなんじゃ彼女なんかできたら

そんな性格だと思わなかったーって

逃げられるよ、ってツッコミたい。


でも、まあ…

いつまで経っても私には

可愛い可愛い、弟だからいいんだけどね？


「さすがにおんぶできないから
寮までは自分で歩いてよー」

朝「…」

「駄々っ子じゃないんだからー」

朝「だって痛いもん」

「仕方ないじゃん、転んだのは
もう、いつまでそーしてるの。行くよー？」


後ろ手で朝日の手を掴んで、

また歩き出せば

素直に着いて来るから、

またそれもそれで、可愛い。


「お風呂しみるね、きっと」

朝「ほんと、はいりたくない」

「でも入るんだよー、
ほら、私部屋戻るから。」


ちゃんと朝日の部屋の前まで送ってあげるあたり、

優しいお姉ちゃんでしょ？







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