え、ちょっと待って ココドコデスカ

3話 ページ5

まふまふを見ると キョトンとした顔

え、中島敦知らないのか

きらら｢まふくん 中島敦って知りませんか？山月記の｣

するとピンと来たような表情を見せ

まふまふ｢あのえーと…虎になる？｣

きらら｢そうです｣

よかった 知識が皆無な人かと…

？｢ちょっと君たち 私を忘れていないかい？｣

包帯だらけの人が言う

きらら｢…すみません忘れていました｣

正直に言う

少し面食らったような表情を見せる

きらら｢貴方のお名前は？｣

？｢私かい？私は太宰治だ｣

きらら｢あー 太宰治っていえば人間失格で有名な｣

まふまふ｢走れメロスとか｣

そこまで言って2人で顔を見合わせる

きらら・まふまふ｢太宰治！？｣

太宰｢…何故私の異能力を知っているんだい？｣

鋭い目付きに背筋が凍る

きらら・まふまふ｢…異能力？｣

2人して首を傾げる

大丈夫かこの人 もしかしてやばい人なのか…

まふまふと顔を見合わせる

まふまふ｢ぼ、僕ちょっと用事思い出したんだけど…｣

そう言って袖を掴まれる

まふまふ｢春…きららさんも一緒に来てくれませんか？｣

早く逃げよう

そう言っているのがひしひしと伝わる

きらら｢き、奇遇ですね 私も用事が…｣

そう言ってくるりと向きを変えると

太宰｢逃がさないよ？｣

後ろから首根っこを掴まれる

きらら｢ちょっ、お願いです見逃してください！！｣

ギャーと喚きながらバタバタする

まふまふも死にそうな顔をしている

まふまふを守らねばならない

使命感にかられる

きらら｢私はいいですから せめてまふくんを離してください！｣

いや、本当は私も離してほしいですけど

まふまふの方が大切ですから

太宰｢…嫌だよ 私は3人とも連れて帰る事にしたからね｣

…3人とも

中島｢僕もですか！？｣

混乱する中島

まふまふ｢…そらるさぁん｣

泣きそうなまふまふ

脱力してへたりこんでしまった

流石に太宰も手を離す

すると

まふまふ｢いでよ！そらるぅーーー！！！｣

あ、まふまふの精神が崩壊したようです

笑いながらそらるさんを召喚しました

ｷｰﾝ

まふまふが叫ぶといきなり強い光が辺りを覆う

ﾄﾞｻｯ

そして何かが落ちる音

まふまふ｢ぐえっ｣

？｢痛っ｣

何やら聞いたことのある声

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