ＤＥＶＩＬ .《西畑大吾》

ＤＥＶＩＬ.１５ ページ15

.



「 離してよ 、」






《むり 、や 》









「 …は ？あんた友達なんちゃうん ？」



「なんでほっておけるん ？あたしあんたが考えとることわからへん ねんけど 。」









《… 俺らにやって 、いろいろあんねん》









苦しそうに呟く永瀬に 、






キレるのも気が引けたけど






怒り 、おさまらなくて 。









「は …？あんたらが勝手にいそうろうしといて ？私にはなんも言わへんのん ？全部秘密？


なあ 、それって都合良すぎちゃうん 。」









《 …だって 、むりやん 、》


「なにが 」









《 今までも 、そうやった 。



隠していかな 生きていかれへんねん … ！


別にAのこと 、信用してへんわけちゃうけど 、



離れてくのが怖いんよ


俺も 、…大吾 も 》








少し泣きそうになりながら 、


苦しそうな永瀬 。






私はどうしたらええんやろか 、





大吾が 、心配 。

それは確実 やねんけど








行くな ってなんやねん 。








どないしたらええん 。





私にやってわからへんねん 。









「なあ永瀬 、私 、あんたらが理解できひん 」









《…ん 、俺ら 、出てくわ 》









.









.









「理解できひんから ！









理解したいと思う 。」









《…へ 》









「へ、ってなんやねん 笑」


「私は離れたりせえへん 、

あんたらが天使だろうが悪魔だろうが 、なんだろうが

私の友達であることは変わりないし 、


あんたらと居ると楽しい 」






.









永瀬の頭を わしゃわしゃってすると 、





永瀬の綺麗な瞳から




雫が ひとつ 、落ちた 。








それを一生懸命拭うけど 、涙がおさまらん永瀬は




《…ださ 》なんてつぶやきながら





嬉しそうに 、笑っとった 。









.









.

ＤＥＶＩＬ.１６→←ＤＥＶＩＬ.１４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す