俺の彼女の愛し方【センラ】

-Story20-side夢主- ページ21

なると街を歩いているといかにもお酒が売ってそうな高級感のあるお店についた。
誰もお客さんはいなくて店員さんが座って仕事をしているだけだった。

「失礼しまーす…」

「いらっしゃいませーなにかお探しですか？」

「彼氏にプレゼントで色々お酒を選ぼうと思って…」

「そうですね…こういうお酒にプラスしてカクテル作ってみてはどうですか？？レシピ配布しますよ」

「カクテル…？？」

「はい。カクテルにはいろんな意味があるんですよ」

店員さんが出してくれた紙にはいろいろなお酒の名前とそれの意味の言葉が書いてあった。

私の目にとまったのは…

【スクリュードライバー:あなたに心を奪われた】


ふとセンラさんの顔が頭に浮かんだ。
これだ。

「このレシピ私にください」

「かしこまりました」


私はその日カクテルに使うお酒とプレゼント用のお酒を買って家に戻った。

センラくんは仕事をしていてバレなかった。
センラくんお酒の言葉とか知ってるのかな…？？

本番もしかしたらうまく行かないかもしれないし練習してみるのもありかも！
センラくんが仕事をしてる間作る練習しておこ！きれいな色になるようにね！！


なんか自分的にうまく行かなくてたくさん作ってしまった。捨てるのももったいないし今日これ飲んで黄昏よ…

センラくんも部屋から出てこないし…

ベランダに作ったお酒を並べておつまみを用意した。スマホと見つめ合いながらセンラさんを感じる。

幸せ。お酒も進む。美味しい。
千本桜を流し余韻に浸る。
一人暮らしのときにやっていた一人飲み会。まさか同棲中にできるとは…


はぁぁぁあ…幸せだなぁ。と思っていたその時。


ｶﾞﾗｶﾞﾗ

「Aちゃーんここにおったん」

「んぅー？」

「一人で飲んでんの？センラも誘ってやぁ」

割と時間がたっていたのか私は結構酔っていた。センラくんはずっと前を向いたまま動かない私の頬を手で挟んで顔を動かした。

「あっつ顔。何杯飲んでんのもー」

私が酔っているときのセンラくんはなんだか優しい感じがした。

「Aちゃん？大丈夫？」

「酔ってない」

「よおそんなこと言えるわ。ほら中はいろ？風邪ひくで」

「大丈夫」

「じゃあセンラも一緒に飲ませてもらおうかな」

センラくんは椅子を持ってきて私の隣に座った。

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