-Story11-sideセンラ- ページ12
一週間がたって車でAちゃんを迎えに行った。今まで薄々気づいてたけどAちゃんって天然やと思う。
トランクにつまれていくダンボールに【センラさん】って書いてあるのめちゃくちゃかわいい。しかも全部のダンボールにセンラさんって書いてるからどのダンボールに何が入ってるかわからんやんwww
電車で数駅のお互いの家。車に二人で乗るのは初めてで、無駄にドキドキしてしまう。
「Aちゃんほんまにいいん?」
そう、行ってから後悔したらどうもできない。
Aちゃんが嫌になってから自分はAちゃんのことを手離すことなんてできない。絶対にできない。するとAちゃんはちょっと怒り気味にこういった。
「それはセンラさんがいつか私のこと手放すかもしれないときめんどくさいってこと?」
「ちがっ、そういうことじゃなくて」
「私はセンラさんが私のこと手放したとしてもついていくけどね」
「センラから逃げようと思っても逃げられへんからね」
Aちゃんでよかった。
Aちゃんだから。
こういうふうに思えるんだ。
どんなときも一緒に。
家についてダンボールを家においていくとAちゃんが大きな声をあげた。
「あー!!」
「なに!どうしたん!」
「ダンボールセンラさんの家に持っていくやつ!って書いてセンラさんって書いたのに何入ってるかわかんない」
「え!今気づくんそれ」
「気づいてたならいってよー」
あーあ、一個一個開けないとー、なんていいながらとぼとぼ廊下を歩くAちゃんいい大学行ってるかわいいちゃんとは思えないくらいの抜け度やなぁ。
その一日は荷解きに全て時間を使った。
深夜一時。問題は起こった。
ウトウトしながら学校で使うものを並べていたAちゃん。そこでこんな時間だと気づいた。
「Aちゃん?そろそろ寝る?」
「明日やるこれ」
「お風呂も明日はいろ。」
「あ、待って寝る場所…」
「あー…センラと一緒に寝たらいいやん!」
「えっそんなのできないよ」
「いつも一緒に寝てたやん!」
「それは事故で…」
「いいねん!ちょっと大きめのシングルベッドやから!!寝れる!まぁ今日は一緒に寝よ?」
「ん…」
あ、限界なんやわめちゃめちゃ眠そう。
めっちゃかわいい。
ベッドに二人で入るとAちゃんはセンラに背中を向けて寝ていた。
「え?こっち向いてくれへんの?」
「ん…」
疲れたやろうから寝かせてあげよう。
「ふふ、おやすみ」
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せせ - うおぉぉぉ〜センラさん好き…尊いってなっておりました笑 私ヤバいですね笑 (2020年5月13日 22時) (レス) id: b70251c49a (このIDを非表示/違反報告)
はりい(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回通知が来る度に、今回はどうなったのかな?次回はどうなるのかなあ…!なんて凄くワクワクしながら読んでいます。お身体にはお気をつけて、無理のない範囲でこれからも頑張ってくださいね♪楽しみにしてます!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: 448a94a682 (このIDを非表示/違反報告)
Mofu(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しませてもらってます!!無理せず頑張ってください! (2020年3月27日 9時) (レス) id: 57f9efce9b (このIDを非表示/違反報告)
Rinara* - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さい!体、気を付けてください...! (2020年3月27日 0時) (レス) id: b08831265b (このIDを非表示/違反報告)
鞠 - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってください! (2020年3月23日 21時) (レス) id: 0a249ceab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れおなちゅ | 作成日時:2020年3月22日 19時