俺のオキニの愛し方【センラ】

-Story8-side夢主- ページ9

あの日から数週間が経った。
私はいつものように学校へ行ってバイトへ行って推し事をして、前とは変わらない毎日を忙しくしていた。
それでも一つ変わったことがあった。
センラさんへの想いが“推し”から“好きな人”に変わったことだ。いわゆるガチ恋。
ガチ恋はしてはいけないと決めていたはずなのに…

恋をしてしまったことはもうしょうがない！
開き直って推しに恋をしよう！！！！

そう思ったけどいつもと全く変わらない。
なんか寂しいな。
早く会いに行きたい。


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ


あ、電話もしかしたらなる(一緒に居酒屋に行ったあの坂田さんのオタク)かも！
そう思ってスマホを手に取ると映し出されている名前に驚く

【センラ】

…は？！
いつも見ている文字なのになぜかこんなに驚いている。自分のスマホに推しの名前…なんで？！

とりあえず迷惑電話かもだけど…出てみよう。

「もしもし…」

「あ、でた、もしもしAちゃん？」

「セン…ラさん…」

「そうそう！」

「なんで電話…」

「前忘れたときに入れたんよ」

「あっ…そういう……あっ！で、どうしました…？？」

「今週の日曜日夜七時半この前の居酒屋に集合！それだけ！」

ﾌﾞﾁｯ

「えっ！ちょっと！！」

出たのは本物のセンラさんだった。
なんで…なんでなんで！！！
いやまずすごい強引になってませんか私の推し…

でも会えるんだ…

どんどんにやけ顔になるけれど帰り道出し誰も見ていない！！
早く日曜日にならないかな…

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