浦島坂田船でただただ妄想を膨らませるやつ【短編集】 (ページ22)

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股ドン【うらた】ページ22

『ねぇみて！このシーン！』

うらたに見せたのは少女漫画の股ドン。

『こんなの普通しないよね学生だよー？』

「するか？」

『え？』

「高校の制服まだ残ってるだろそれ着てやれば」

『え？』

「は？」

ちがう。
そういうことじゃない。違うんだよ

共感してほしかったそれだけなのに！！！
なんでこうなった！！！

私は今、懐かしい制服姿のうらたを目の前に壁にもたれてます。
そして今私も懐かしい制服姿。

高校の同級生だった私達。
絶対学校でこんなことにならなかった。

『まだ？』

「そんなやってほしいの」

『ちが、そういうわけじゃ』

ドンッ

喋ってるじゃん！！！！
そんなこと言う暇もなくうらたの足が私の体の横にある。

『っ…』

うらたは余裕そうに人差し指で私の頬から首へなぞっていく。くすぐったくなって身をよじる。

「逃げんなよ」
そう言って腰を捕まえられる。

「一回制服脱がせてみたかったんだよね」なんて言いながら私のブレザーから腕を抜いてブラウスに手をかける。一個一個ボタンを外す仕草は見ているだけで恥ずかしい。
全部ボタンを外し終えたあと下着が露わになる。

『ちょっと…』

「えっろ」

うらたはブラの紐に手をかけて肩からおろし、さっきまで紐があった場所をなぞっている。

『んっ…』

「しよ制服で」

『…』

まさか、この人にそんな癖があったなんて！！

『いぃょ』

「はい！カットー」

『は？』

「久しぶりに着ると動きにくくて嫌だな。」

『え、しないの？』

「今のは漫画の真似」

ありえないありえないありえない！！
めっちゃくちゃ踊らされた！！！！

こんなお遊びで顔を赤くしてしまった。
それでも…こんな歳でも制服を着たうらたにいろんなことを言ってもらえた。お遊びだけど。

こんな青春送ってみたかったとか思うけどまぁいいや。股ドン…えろかったなぁ…

【リク】