※ ページ17
【 A side 】
「…ハァッ、ハァ……ッ、ハァ」
O「紛らわしい……マジかよ、」
A「青野さん…本当、申し訳ないです………」
すっからかんだった、黒塗りの高級車
智くんの恐怖のあまり
息の整わない青野さんに、平謝りしか出てこない。
「本当………訳分かんなかったですよ…っ、」
A「どうかお許しください！！こっちも新凪さんのストーカーを懲らしめるのに必死だったんです……っ、」
「でも確かに…あんなにあしらわれてたのに
突然汐見さんの方から食事の誘いなんて、
今思ったらおかしな話でしたよ………」
ガッカリしたように地面に倒れこむ彼。
高級そうなスーツがぐしゃってなってて
申し訳ないとかいう以前にもう可哀想……
「僕が彼氏いるのかとか聞いたから誤解されちゃったんですかね………」
A「え？そんな事聞いたんですか？」
「はい…汐見さんが男性と歩いてるのを見かけて………この間見かけたんですよ、って話をしたんです」
O「じゃあ…新凪ちゃんの考えを助長してたのってそれか………？」
A「潤くんが恋人役やったやつだよね？
ストーカーに見せつける目的でやったあれを
見られてたなんて知ったらストーカーだとしか思えないもんね」
「まぁ…汐見さんが好きで話したいがためにお店に来てたことは事実ですから……汐見さんが嫌がってたら俺だってストーカー犯ですよ、」
だからもう気にしないでください、って
スーツの汚れを払って決まり悪そうに少し笑う
A「青野さん……っ！ありがとうございます！！」
いい人すぎるでしょ、青野さん……っ！
O「藍月ちゃん、もうそろそろ追いかけなきゃ
…………真犯人。」
A「そ…だ、行かなきゃ……新凪さん助けなきゃ」
「僕はお邪魔でしょうから行くのはやめておきますが………どうか汐見さんを助け出してください、頼みます」
そう言って頭を下げる彼に
もう一度、精一杯の感謝を告げた。
しかし、次の瞬間、その穏やかなムードは
粉々に打ち砕かれることになる。
O「勘違いしてお騒がせしてすみませんでした。新凪の事は任せてください、元気なままでお店に復帰できるように助け出しますから」
「はい、お願いします！」
O「ただ…………あなたに新凪は渡しません」
不敵な笑みで言い残し、車に向かう智くん。
いやもう……清々しすぎるよ……………、
.
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きりん - はじめまして。いつも楽しく読ませてもらっています｡続きがスゴく気になります。更新頑張って下さい(￣∇￣*)ゞ (2016年3月27日 10時) (
レス) id: 715b7d9174 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - はじめまして！櫻子もうします。とても続き気になります、無理しない程度に更新頑張ってください！ (2015年8月19日 16時) (レス) id: 4c9ca53cd9 (このIDを非表示/違反報告)
すかーれっと - こんにちは!!!!続きがどうなるのか、とても気になります。更新頑張ってください。応援してます!! (2015年7月6日 6時) (レス) id: 9f7ede1a63 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - こんにちは！とっても面白いです! 更新頑張ってください!応援してます! (2015年6月10日 4時) (レス) id: 4526c306b9 (このIDを非表示/違反報告)
和虹.＊(プロフ) - 雅宮さん» 返信物凄く遅くなってごめんなさい！はゆるん！ありがとう〜 ！(´;ω;｀)泣 (2015年6月6日 12時) (レス) id: fdd275a2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和虹.＊ | 作者ホームページ：N i c o n o h a.°＊
作成日時：2014年9月23日 23時
