5話。 ページ7
〜魁翔side〜
やぁ、どうも、初めましてだな。
俺は松本魁翔だ。
何をしてるか？
一也の話を聞いていたのさ！
それにしてもだなぁ……
うちのクラスの女子は感がいいのだろうか？
確かに俺は、一也が好きだ。
なぜばれた？
隠しているはずだぞ？
思い当たる節がないとはいえないがな。
と。
｢おーい、一也おる？｣
と、不意に声がした。
一也はすぐさまそいつの元による。
ああ、行くな、一也。
｢爽哉先輩！｣
俺が手を伸ばした時には、もう一也も、先輩もいなかった。
｢…っち｣
俺はイラつき、舌打ちをする。
それを、潤と蒼空は見逃さなかった。
｢………一也が、先輩のとこ行ったん不安なんやろ？｣
潤は、ニヤッと笑い言う。
っバレてるな………
蒼空も、ニヤリと笑う。
あ〜、くっそ。
｢……んだよ、バレてんのかよ…｣
俺たち3人は、よく話をする。
内容はもちろん、好きな人の話題。
俺は一也に。
蒼空は真楓佑に。
潤は莉央に恋をしていた。
男同士で気持ち悪いかもしれないがこれは事実だ。
………え、美味しい？
ははっ、現実は甘くないんだよ。
｢爽哉先輩に、嫉妬してんねやろ？俺も分かるわ。だって、俺かて類に嫉妬してんねんもん｣
｢俺も。和真先輩と真楓佑仲良いからさ………｣
ほら見ろ？
男同士だとスキンシップが激しい奴もいる。
例えばり莉央。あいつは俺にも抱きついてきたりする。
真楓祐はあんまり人に懐かないけど、懐いたらとことん甘える。
一也だって、慣れたらどんなことでもする。
あの家族はそんな感じだ。
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