【おそ松さん】私のクラスに有名歌い手と六つ子がいるんですが。【歌い手】

33,放課後。 ページ41

まぁいろいろあって放課後。

今日は軽音部の練習がないので、まふくんと帰っている。

いや、まぁ華奈里とか、一松くんとか、96ちゃんとか、あまちゅとかも誘ったよ？でも、断られた。なんでだろ。

「……ねぇ、A。急だけどさ、Aには、好きな人、いる？」

まふくんは、突然話してくる。

………好きな人？考えたことないなぁ。

『ん〜、わかんない、かな。まふくんは？』

私は、そう答えた。まふくんは、ふっと笑い、

「ボクはね、いるよ。その子はね、優しくて、可愛くて。それでいて、コミュ障でさ。内気な子。でもね、誰かが怪我とか、傷ついたり、泣いたり、いじめられたりしたら、一番に駆けつけて。ボク、いじめに合ってたじゃんか。でも、その子は、まぁそらるさんもそうだけど、その子も、ボクの命の恩人でさ。あの子の歌を聴いて、死にたい、なんて思ってたのがばかばかしくてさ。そんな子なんだよ。ボクの好きな子。」

………へぇ。まふくんの、命の恩人……。

なんで、だろうって、ずっと思ってた。分かんなかった、この気持ち。

痛くなったり、ドキドキしたり。いろんな気持ち。

ねぇ、これが恋なのかな。どう、なんだろうな。

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