第一話 初めましてじゃない初対面�� ページ5
？？？「まな」
男の子の声。
知ってる声。
私の中で世界が時を止めた。
誰なの？
それも知ってるのに、霞がかかってて分からない。
この霞を消すには、振り向くしかない。
ドクドクと、心臓の音が大きく早く鳴る。
緊張してるのに、平静を保とうとしている。いや、しなくていいでしょ。後ろから声を掛けられたら驚いたりするのが普通だって。でも私、全く繕わなかったら驚く以上の顔してそうだけど。
どうするのか決める前に、世界の時が再び動き出したから。
反射で私は振り向いていた。
2つの人影。
1人は背が高くて赤いワンピースを着た女の子。紫の髪の毛を、多分大きいリボンで後ろでとめてる。目が猫目だけど言葉をなくすほどの美人さん。金色の瞳がそれをより強調させている。
もう1人は男の子。茶色の髪の毛、左目が隠れている。青色の長袖半ズボンに、黄色と黒のちゃんちゃんこ。下駄を履いていた。なんだか、古めかしい。半世紀前の格好みたい。容姿は整っていると思うけど、隣りの女の子の方が華やかで容姿端麗だ。ずっと見ていられる。
━━━━━━━━━━━━━━━それなのに。
男の子から目を離せない。
強烈な存在感。
知ってる私は知ってるでも思い出せない。
名前が出てこない。
というか既視感に飲まれて気付くの遅れたけど、この2人妖怪だ。
多分女の子は半妖。猫妖怪の気配がする。
男の子は、どんな妖怪か分からない。
でも、名前は━━━━━━━━━━━━━━━
(鬼太郎だ)
まな「鬼太郎、ねこ姉さん」
まなちゃんが名前を呼ぶ、ほんの僅か先に思い出した。
そうだ、鬼太郎だ。
隣りの子は猫娘。
鬼太郎、猫娘、そして妖怪の仲間達
━━━━━━━━━━━━━━━ゲゲゲの鬼太郎。
ああ、ここはゲゲゲの鬼太郎の世界だ。
思い出した。
私は前世、ゲゲゲの鬼太郎を知っていた。
国民的アニメだったから。
コアなファンじゃないから詳しくないけど。
鬼太郎の声と猫娘の見た目からして、
第6作の世界だ。アニメ見たことある。第5作も見てたっけ。
ていうか先祖返りって、妖狐×僕SSじゃん！！
先祖返りの内容が微妙に違うけど！！！
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若干中途半端ですが、文字数オーバーするので区切ります。
いぬぼく、うろ覚えです。ファンの方、すみません。ご容赦くださいm(_ _)m
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作者名：一ノ瀬花恋 | 作成日時：2023年12月6日 4時
