第25話 シトリンの足跡4 ページ27
流花「すみません、カフェオレ2つ下さい！」
安室は流花と、彼女を尾行する田荷下友久を追っていた。
短絡的なあの男は、流花をポアロ付近で待ち伏せしていたのだ。田荷下がすぐに行動に移すかもしれないと考えバイトを早引きしたが正解だった。あの小さな探偵も田荷下が犯人だと気付いていたようで安室に着いてこようとしたが毛利小五郎が殺人事件の現場に向かうのを知るとそちらに行った。安室を黒の組織のバーボンという認識だけだったら意地でも着いてきただろう。
安室がポアロを出ようとすると少年探偵団が一緒に行くと言い出した。やんわりと説得すると悔しそうに渋々と頷いた彼らに流花を守ってと散々言われた。彼女に恩を感じていて、そして心配しているのだろう。
安室は周りに怪しまれず、流花達と田荷下に気付かれないように観察する。田荷下は尾行が得意なのだろう。彼女達にも気付かれず周囲からも不審に思われないよう配慮している。流花も響に話しかけつつ周りを警戒しているが、田荷下はもちろん安室にも気付いていない。
流花「響ちゃんに酷いことする男がいたら流花がぶっ飛ばすから。だから大丈夫だよ、ね？」
安室(嘘でも冗談でもなく彼女は本当にやるだろうな。)
安室はポアロで流花が田荷下に殴られそうになった瞬間に、田荷下の急所を蹴りあげようとしているのを見たのだ。もし安室が止めていなかったら流花は殴られた代わり、田荷下にそれ以上のダメージを与えていただろう。もしかしたらその前にコナンが麻酔銃で気絶させていたかもしれない。どう転んだにせよ田荷下があの場を無傷で帰ることは有り得なかったのだ。
その後流花は響を家に送ると、駅の方向へ歩き出した。その途中で警視庁の前を通ったが彼女は一瞥しただけで素通りし、近くの公衆電話を数十秒ほど使用した。彼女の口の動きから警察に通報していることが分かると、安室はスマホを操作し電話をかける。
[はい、もしもし。]
安室「頼みたいことがある、動けるか？」
そして流花は路地裏に入り込み田荷下を呼ぶ。安室は2人を観察できる物陰に隠れた。田荷下が出てきたのを見ると流花は僅かに驚いた素振りを見せたが男に気付かれないよう「田荷下さん尾行下手だから」と挑発する。わざとらしく煽る笑みを浮かべて。
安室は自身の推理の確証を得た。あのメモ帳は決定的な証拠にならないことと流花の狙いを。
安室(やはりあの男を誘い出して自白させるつもりか。そして証拠を押さえて、自分に危害を加えさせたところで警察を呼び逮捕させる.....なんて無茶なことをする人だ。)
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未来ーミクー(プロフ) - 面白かったです！最初は「読みにくっ」と思いましたが内容は素晴らしかったです！！この調子で更新頑張って下さい。続き待ってます (2020年1月17日 16時) (
レス) id: 6e3b9846a0 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬花恋(プロフ) - さちさん» めっちゃ嬉しい、読んでくださってありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです。更新なるべく早くできるように頑張ります！ (2019年10月26日 21時) (レス) id: 8df8383c0e (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月26日 20時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬花恋(プロフ) - まさるさん» ご指摘ありがとうございます<(_ _)>修正しました！ (2019年8月20日 22時) (レス) id: 8df8383c0e (このIDを非表示/違反報告)
まさる - 毛利探偵事務所の住所は、東京都米花市米花町です。東都などという地名はありません。 (2019年8月20日 13時) (レス) id: 7e2c3c7e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一ノ瀬花恋 | 作成日時：2019年8月17日 5時
