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第15話 スカーレットの後日譚8 ページ17

何だこの状況は。私が安室さんに肩を引き寄せられているだと?私が安室さんと接触しているだと?.....何だこの状況は!顔が近い!かっこいい!死んでしまう!いやいやそれどころじゃ.....それどころであるけど今は違う。何でここにいるの安室さん。コナンなら分かるよ?主人公だし。安室さんバイト中でしょ。いやバイトほっぽって少年探偵団助けに行ったこともあったけどそれもコナンだから主人公だから。私モブ中のモブなんだが。確かにメモ帳を持ち帰るという少し不審な行動はしたがこれはコナンの役割じゃ?なんて思考が一瞬の内に頭を埋めた。

安室「ナイフを地面に置いてこちらに。なるべく手荒な真似はしたくない。」

.....圧やばい、怖い安室さん。顔が降谷零だ。私が言われてるわけじゃないのにゾクリと背筋に走るものがある。もう素敵です降谷さん!
そんな彼の圧を直接受けてる田荷下さんはたまったもんじゃないだろう。怯えた顔ですぐにナイフを地面に置きこちらに滑らせた。そのナイフを安室さんは自分の後ろに蹴り流し私を見やる。

安室「今度は遅れなくてよかったです。」

優しいような自信に満ちたような笑み、安室顔と降谷顔が絶妙なバランスで保たれていた。かっこいい、やばいめっちゃかっこいい最高。胸キュンしすぎて爆発しそうだ。この場においてあまりにも不謹慎な感情と思考だが止められない。安室さんがこの場に来た瞬間から緊張感、嫌悪や苛立ちが吹っ飛んだ。安室さんという存在が私に安心感と心強さをくれる。不思議だ、ほんとに安室さんがすごい、なんて素敵な人だろう、ここまでくると恐ろしい。私は口角が上がらないよう唇を噛むが堪えられず笑ってしまう。ほんとやだ私の表情筋、お願い死んで。

流花「その、ありがとうございます。あの、店員さんはいつからいる.....いやどうしてここに.....えっと、」

この状況に至るまでのあれこれを聞きたいけどなんて聞けば.....

安室「そうですね。まずいつからという疑問についてですが、最初からです。」

流花「最初から。」

田荷下「な.....じゃあ俺らの会話、」

安室「全て聞いてましたよ。」

安室さんは田荷下さんへ不敵な笑みを向けた。どこか挑発的だ。田荷下さんは顔が真っ青になり焦りと恐怖からか体を震わせている。そうなるのも無理ない、連続切り裂き事件の犯人で人殺しだって認めたことを私以外の人間に知られたのだから。私のことは死人に口なしにするつもりだったんだろうけど安室さんは敵う相手じゃないって思い知らされたもんねポアロで。

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未来ーミクー(プロフ) - 面白かったです!最初は「読みにくっ」と思いましたが内容は素晴らしかったです!!この調子で更新頑張って下さい。続き待ってます (2020年1月17日 16時) (レス) id: 6e3b9846a0 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬花恋(プロフ) - さちさん» めっちゃ嬉しい、読んでくださってありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです。更新なるべく早くできるように頑張ります! (2019年10月26日 21時) (レス) id: 8df8383c0e (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月26日 20時) (レス) id: 5f335610e5 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬花恋(プロフ) - まさるさん» ご指摘ありがとうございます<(_ _)>修正しました! (2019年8月20日 22時) (レス) id: 8df8383c0e (このIDを非表示/違反報告)
まさる - 毛利探偵事務所の住所は、東京都米花市米花町です。東都などという地名はありません。 (2019年8月20日 13時) (レス) id: 7e2c3c7e2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一ノ瀬花恋 | 作成日時:2019年8月17日 5時

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