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「やっぱそばはうめ〜な！」
ひとくち食べるたびに、うまいっ、と繰り返す優太くんにほっこりしながら、並んでテレビを眺める。
優太くんの横顔を盗んで見れば、そばを口いっぱいに含んでリスみたいに頬を膨らませていて、唇はツンと突き出している。
その唇で、さっきのキスを思い出してしまうから
やっと収まっていた心臓は、またドクドクと鳴り出した。
「A？そば伸びちゃうよ」
食べる手が止まっていた私を不思議に思ったのか、私の気も知らずにそんなことを言う優太くん。
余裕そう、なんて言われたけど、そんなことは一切なくて
いつもドキドキしながら優太くんに触れてること
優太くんは知らないんだろうな。
ご飯を食べ終えて、テレビを見てたけど
年を越す前にお風呂を順番に入ることにした。
優太くんは家を出る前にシャワーを浴びてきたみたいだけど、もう一回入るらしい。
先に私が入ることになって、待たせるのも悪いから
１日の汚れをしっかり落としつつ、ささっと出た。
お気に入りの、膝下まであるモコモコのワンピースの部屋着を着て、髪を乾かしてからリビングへと戻った。
『優太くん、お待たせ。次どうぞっ。お風呂あっちね』
テレビで流れる演歌をぼーっと見ていた優太くんが、はーい、と立ち上がると
私の目の前に来て、私の服に触れた。
「もこもこ！！うわ、きもち〜」
『でしょ？お気に入りなの』
「うん、めっちゃ似合ってる。可愛い！！」
くしゃっと笑う顔にドキッと胸が鳴る。
「お風呂上がりのA、やっぱ…やばいね、」
『なんで…そういうこと、言うかな』
そうは言っても、まっすぐに言葉をくれる優太くんが好きなのは事実で。
二の腕部分の服に触れていた手が今は、私の腕ごとニギニギと触っている。
「きもち〜」
『それ、服のこと、だよね？』
「ごめん、俺今、変態だった」
ごめんなんて言葉に似合わず、何故か満足そうな顔をした優太くんは、おし！行ってくる！と、背伸びをしながらお風呂場へ向かっていった。
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hinata(プロフ) - すかいさん» お読みいただきありがとうございます！岸くんのお世話係ですのほうでもコメントくださって、とても感激しております…！ 更新は停滞しておりますが、他作品でも機会があればよろしくお願いいたします！ (2020年3月14日 11時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
すかい - コメント失礼します！とても素敵な作品で、読んでいた幸せな気持ちになりました。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 2時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぷーちゃんさん» はじめまして！うわぁありがとうございますっ！！読んでいただいてる人が情景を浮かべられるように書くのを心がけていたので、そう言っていただけると嬉しいです(T^T)最後までありがとうございました！！ (2019年8月25日 2時) (レス) id: 3e3d9afca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、岸くんも廉くんもかっこよすぎて平野担なのに恋しそうでした‥笑 とても読みやすく背景が想像出来るような内容でとても楽しかったです！！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: f5805a4cc2 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます(T^T) 私の作品が好きだと言っていただけることが何より嬉しいです！！新作ができた時には、またぜひよろしくお願いします！！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: e06037eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月22日 17時
