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家を出て駅に向かって歩こうとする私を、優太くんに阻まれて逆方向に連れられる。
「はい、乗って」
『え、…これ優太くんの車？』
「そうだよ？」
『持ってたんだ！意外！』
「あれ？言ってなかったっけ。意外って俺、どんなイメージ？笑」
紳士的に、助手席のドアを開けられて乗り込む。
車内に広がる爽やかな香りがなんとなく優太くんらしいなって思った。
「よし、行くか！」
『はーい！レッツゴー！』
テンション高いね、と笑う優太くんは車を発進させると、急に真剣な顔つきになる。
運転をする仕草とか、まっすぐ前を集中して見つめる優太くんの横顔に、ドキッと胸が高鳴ったけど、それを隣で見ていられる彼女の特権に得した気持ちになる。
「なんかすげー見られてる気するんだけど」
『だって、かっこいいから』
「まじ？これで事故ったら超ダサいじゃん、俺。集中するわ」
『うん、そうして笑。事故って私死んだら優太くん呪うかも』
「えぇ！怖いこと言うなよ！ってか死なせねーし！一生添い遂げるし！」
添い遂げるって！一生って！
優太くんのただの出任せかもしれないけど、単純な私はそれだけで鼓動が早くなって、顔がほころんでしまう。
「ん？どした？なんかAニヤニヤしてる」
『なっ、なんでもない！』
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目的地に着くと、やっぱり元日は人が多くて
参拝するのにも１時間並んでようやく私たちの番が回ってくる。
優太くんと一緒に鈴を鳴らして手を合わせた。
優太くんと幸せになれますように
お願いしたいことなんて山ほどあるけど
ただ優太くんといられれば、それだけでいいとさえ思う。
横の優太くんをチラッと見れば、まだ真剣に目を瞑って手を合わせている。
その目がゆっくりと開いて、私のほうを向き、ふわっと笑った。
「よし、お願い完了！行こっか」
『うんっ』
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hinata(プロフ) - すかいさん» お読みいただきありがとうございます！岸くんのお世話係ですのほうでもコメントくださって、とても感激しております…！ 更新は停滞しておりますが、他作品でも機会があればよろしくお願いいたします！ (2020年3月14日 11時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
すかい - コメント失礼します！とても素敵な作品で、読んでいた幸せな気持ちになりました。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 2時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぷーちゃんさん» はじめまして！うわぁありがとうございますっ！！読んでいただいてる人が情景を浮かべられるように書くのを心がけていたので、そう言っていただけると嬉しいです(T^T)最後までありがとうございました！！ (2019年8月25日 2時) (レス) id: 3e3d9afca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、岸くんも廉くんもかっこよすぎて平野担なのに恋しそうでした‥笑 とても読みやすく背景が想像出来るような内容でとても楽しかったです！！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: f5805a4cc2 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます(T^T) 私の作品が好きだと言っていただけることが何より嬉しいです！！新作ができた時には、またぜひよろしくお願いします！！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: e06037eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月22日 17時
