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落ち着きなく手を動かす優太くんがおもしろくて笑っていると、急に拗ねた顔になる。
「なんでそんな余裕そうなの？」
『だって、優太くん可愛いっ、………』
一瞬だけ、唇に温かい感触。
気付いたときには、もうその温かさはなくなっていて
私の頬を包んだ手と、至近距離にある優太くんの顔に
キスをされたんだ、と理解する。
わかってしまった途端に、顔が熱くなって
優太くんを見ると、満足そうな顔をしていた。
「お〜、照れてる。かわい」
ははっと笑う優太くんを見ると、さっきまでの余裕なんてどこにもなくて
再び、大きな音を立てて心臓が鳴り出した。
笑ったと思えば、今度は真剣な顔をして私の目をじっと見つめる。
もう私はずっとこの瞳に恋い焦がれていたような気がする。
優太くんの瞳に映る私は、わかりやすく、戸惑うほどに、優太くんを好きなんだと感じた。
「俺も好き。めちゃくちゃ好き」
優太くんの言葉が嬉しくて、首に腕を回してギュッと抱きついた。
そうすると、うぉっ、と変な声で驚く優太くん。
「ちょ、そういう不意打ちやめて。心臓飛び出る」
そう言いながらも、私を抱き締め返してくれて、ポンポン、と背中を優しく撫でてくれる。
『優太くんのが不意打ち多いと思うんだけど』
「そう？こういうのとか？」
優太くんの発言を疑問に思って、聞く暇もなく
ちゅ、と音を立てて、耳に触れる唇。
『…っ！……そういうとこ…！』
「へへっ、ごめん笑」
驚いて離れた体を優太くんは、もう一度私を引き寄せて
優しいキスをした。
「なんか全然実感ない」
『なにが？』
「Aと付き合えたこと」
『ふふっ。どうすれば実感する？』
う〜ん、と悩む優太くんが頭上にビックリマークが出てきたように、閃いた！という顔をした。
「Aからちゅーしてくれれば！」
名案でしょ？とでも言いたげな優太くんの肩をバシッと叩く。
大袈裟に、いてっ、なんて言うから、思わず叩いたところを撫でた。
「なんで？だめ？」
『それは無理、です…。難易度高いよ』
「ん〜。じゃあ待っとく！」
くしゃっと笑う優太くん。
優太くんの笑顔と言葉には翻弄されっぱなしだけど
それでも私は彼を好き、らしい。
fin.
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hinata(プロフ) - Ｓさん» いつもありがとうございます！続編でも可愛い岸くん目指して頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2019年4月23日 0時) (
レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - まいやんさん» ありがとうございます！うわ〜そんなこと言っていただけるなんて！！感無量です(T-T)続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みきさん» ありがとうございます！！続編希望嬉しい！今後もよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！読み返していただけていたなんて、それは本当に嬉しすぎます！！続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます！続編でもキュンキュンしていただけるよう岸くんに頑張ってもらいます！！笑 (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月11日 11時
