love attack 2 -Yuta.K-

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永瀬side









ずっとAちゃんが好きやった。







1年以上前、ブライダルのバイトを始めたとき。



可愛い子がおるな、なんて目で追ってたら

当たり前のように好きになっとったのがAちゃん。






年上やし、3個しか変わらんゆうても、俺は大学生で相手は社会人。

それはお互い大きな壁には変わりなくて、

予想通り、Aちゃんは俺に眼中なんてない様子。



アタックするにも、鈍感やし、何より接点もあんまりないから

連絡先すら交換できない。








そんな状況がもどかしく思ってきた頃に、好かんヤツが出てきた。





まるで恋愛に興味なさそうなAちゃんが少し揺らいでるのがみえる。




だから、それに焦った俺は、思い切ってAちゃんに告白してみたんやったっけ。


1年も好きやったのに、案の定俺の気持ちにまったく気付いてなかった。


まぁ俺も、小学生男子かっていうくらいのレベルでAちゃんにちょっかいかけてただけやったから、鈍感なAちゃんには到底わからんかったやろうけど。









いじって怒ったときの表情も、照れたときの表情も、笑ったときの表情も、全部好き。



俺の気持ちを伝えれば、自分の気持ちがわからん言うAちゃん

その表情は切なくて、俺がそうしてるんちゃうかなって辛くなる。



俺は、笑顔にさせてやりたいのに。









「廉、また悩んでる〜！」



「眉間に皺できちゃうよ。また、例のAちゃんのことでしょ」








大学の講義中にも関わらず、俺の両端で喋り出すのは海人とジン。



ずっとAちゃんの相談をしてて、全部状況も把握しているから

俺が少しでも暗いと、こうやって声を掛けてくれていた。



相談なんて人にするタイプじゃないけど、ジンと海人やから。あと、玄樹も。

みんなが親身になって相談に乗ってくれるから、いろいろ言ってまうんねんな。


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