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優太くんが私に急用とかないよな
あとでかけ直せばいいかな
気になる気持ちを抑えながら
鳴り続ける携帯をそっとバッグにしまおうとすると
「はよ出ぇや。鳴りっぱなしやで」
なんて言う廉くんに負けて、おそるおそる通話ボタンを押した。
『も、もしもし』
“「あ、もしもし！岸です！！A、今大丈夫？」”
電話の向こうの相手に少し心が高揚する。
優太くんと電話をするのは初めてで、機械越しに伝わる彼の声は
いつも聞いている声とは少し違って緊張してしまう。
『うん、大丈夫だよ。どうしたの？』
“「来週の出かける日、なんだけどさ…、俺休みだったんだけど、仕事入っちゃって」”
クリスマスは優太くんが休みで、私が仕事だったから早めに切り上げて午後4時から会うことになっていた。
優太くんが仕事になっちゃったっていうことは、予定がなくなるっていうことかな。
“「早く終わらせるようにするからさっ、遅れちゃったらごめんっ」”
会えなくなるわけじゃないんだ、と少し嬉しい気持ちになる。
ふと廉くんに目をやると、私が電話をしている間
飲んだり食べたりしながらも、じっと見つめられていることに気付いて、少し焦る。
さっきの無邪気な顔とは一変して、大人な廉くんが、電話の相手を見透かすように見つめていたから。
『全然大丈夫だよっ！LINEでも良かったのに』
“「Aの声、聞きたかったから」”
『えっ』
私がドキドキしているのは、
電話越しに甘い言葉を呟く優太くんなのか
それとも、
目の前で、私の手を取り優しく触れている廉くんなのか
ふたりのどっちに鼓動を早めているのかなんて、わかるわけなくて
だけど、心臓は落ち着くことはない。
“「めちゃくちゃ楽しみにしてる。じゃ、おやすみA」”
『あっ、うん、…お、おやすみ』
程なく、ツーツーと通話が切れる音。
ゆっくり耳元から携帯を離すと、触れていた手も離れる。
「なにキョドってん笑」
『…だって、びっくりする』
廉くんの行動と、
優太くんの言葉に。
きっとそんなことも廉くんはお見通しなんだろうけど。
「ちょっと外歩かへん？」
『…う、うん』
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hinata(プロフ) - Ｓさん» いつもありがとうございます！続編でも可愛い岸くん目指して頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2019年4月23日 0時) (
レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - まいやんさん» ありがとうございます！うわ〜そんなこと言っていただけるなんて！！感無量です(T-T)続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みきさん» ありがとうございます！！続編希望嬉しい！今後もよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！読み返していただけていたなんて、それは本当に嬉しすぎます！！続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます！続編でもキュンキュンしていただけるよう岸くんに頑張ってもらいます！！笑 (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月11日 11時
