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「あ〜…ばいばいしたくねぇな」
顔を綺麗な手で覆い隠して、ぽつりと呟かれた言葉にドキッと胸が高鳴る。
それと同時に、優太くんにつられてポロッと自分でも思いがけないことを口にしていた。
『また、会いたい…な』
言った瞬間にはっとした。
小さく呟かれた声は、ちゃんと優太くんに届いてしまったようで
パチパチと大きく目を見開いて、そのままじっと見つめられる。
すでに声になった言葉は、いまさら訂正することもできず
顔はどんどん火照ってきていた。
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「あの、Aさん……可愛すぎるんで抱き締めてもいいですか？」
瞳をゆらゆらと揺らした後、もう一度視線がぶつかった。
その視線を思いっきり逸らして首を横にブンブンと振る。
これ以上はもう、心臓がもたないから。
「いや、ダメっす。…我慢できません」
回された手で背中を押され、ぽすん、と優太くんの胸に当たる。
そのままギュッと抱き締められると、耳元で優太くんの息づかいが聞こえてきて
さらにバクバクと心臓が動き始めた。
『………ゆうた、くん…』
「……嫌だったら殴って？」
囁くように呟かれた声で、耳がくすぐったくて優太くんの服をキュッと掴む。
嫌なんて感情はひとつもなくて
ただ恥ずかしさと緊張と、少しの心地良さが私を支配していた。
回った腕が外れて、体が離れるのかと思いきや
私の手を掴んで、優太くんの背中へと回される。
「ちょっとだけ、……こう、ギュッてしてほしい」
もうショート寸前の自分の頭では何も考えられずに、優太くんに言われるがまま
今にも溶けそうな腕に力をいれて、抱き締めた。
「まじで、やばい……もう、俺のもんにならねぇかな、」
吐息混じりの優太くんの声に耐えられなくなって
ぐっと優太くんの胸を押すと、名残惜しそうに離れていく体。
「A可愛すぎるから、マジで。Aが悪いよ」
自分は悪くない、と言い張る子供のような表情でくしゃっと笑ったかと思えば、優しい笑顔に変わり
優太くんの胸につけて乱れてしまった前髪を、優太くんの手によって整えられる。
その一連の動作の中、ずっと優太くんを見つめてしまっていたようで
優太くんは、そんな見ないで、なんてずるく微笑んだ。
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hinata(プロフ) - Ｓさん» いつもありがとうございます！続編でも可愛い岸くん目指して頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2019年4月23日 0時) (
レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - まいやんさん» ありがとうございます！うわ〜そんなこと言っていただけるなんて！！感無量です(T-T)続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みきさん» ありがとうございます！！続編希望嬉しい！今後もよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - えりさん» ありがとうございます！読み返していただけていたなんて、それは本当に嬉しすぎます！！続編でもよろしくお願いします！ (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - みんみんさん» ありがとうございます！続編でもキュンキュンしていただけるよう岸くんに頑張ってもらいます！！笑 (2019年4月23日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月11日 11時
