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廉くんに指定されて来たのは、割烹料理屋さん。
お店に入る前に、深呼吸を2回。
毅然とした態度で行こう、なんて心の中で意気込んでみる。
大学生なのに、なんでこんなところ知っているんだろう
なんて思いながら、通された個室の扉を開けると、
廉くんはすでに座っていた。
『ごめん、待たせたよね』
「おう、待っとったわ」
『え〜そこはさ、今来たとこだよ、でしょ？』
「そんな嘘言えるわけないやん。はよ座っとけ。料理は適当に頼んであるから」
その言葉通り、料理はすぐに来て
1日働いてペコペコだったお腹を満たしていく。
『さすが廉くん、いつもおしゃれなお店ばっかり選ぶよね』
「まぁな。俺って完璧やから」
自分で言っちゃうんだ、なんて思っても嫌みがないのは
廉くんが、とても良い人だっていうのがわかるから。
「もう今月で今年も終わりやな〜」
『そうだね、１年早いね〜』
「あんさ、クリスマスどっか行かへん？」
唐突に言われたワードにドキッと胸が鳴る。
その日は、優太くんと先に約束していたから
だけど、それを廉くんに伝えてもいいのだろうか。
『えと…ごめん、ちょっと…先約が、』
「そうなん？」
案外、ケロッと納得してくれた廉くんに、安堵したのも束の間、
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「岸って男か」
とんでもない爆弾を落とされたようだった。
『いや、……うん、いや、えっと…』
「わかりやすっ！笑 ええよ、気遣わんでも」
ハハッと笑う廉くんの目は少し寂しそうで
なんだか申し訳ないことをしてしまっている気になる。
「じゃあ、クリスマスじゃなくてええから、…来週とか、デートしようや」
『…え、あ、うん』
ニコッと笑う廉くんに、何故かドキドキしてしまって
その後に出てくるおいしいはずの料理は味があまりわからなかった。
どんなに意気込んでたって、胸の高鳴りは自分ではどうにもできないな。
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hinata(プロフ) - みずきさん» 岸くんらしさを意識して書いていたので、そう言っていただけると、とっても嬉しい(>_<)！ありがとうございます！！ (2019年4月14日 0時) (
レス) id: e7607b97b4 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 岸くんが岸くんすぎて！！！好きです (2019年4月13日 23時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - Ｓさん» 私ももう少し続けたいなと思ってます！大好きなんて嬉しすぎます！！ありがとうございますっ(T-T) (2019年4月11日 0時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
Ｓ(プロフ) - もうちょっとで終わってしまいますか？（；＿；）このお話大好きなので寂しいです、、、。廉くんにも岸くんにも頑張って欲しいです。 (2019年4月10日 17時) (レス) id: 123949a422 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ひかるさん» やっぱり(> <)！イケメンにそれやられたらやばいです！笑 (2019年4月10日 17時) (レス) id: e9f610ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年3月29日 20時
