【まふまふ】タイムリミットまで【歌い手】

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「おはよ」



「おはよぅ……ねむい」



朝。


適当にヨーグルトに蜂蜜をかけて、トースト、スクランブルエッグとハム、サラダがテーブルの上に1.5人分乗っている。


今日は調子が良くて、普段より食べれそうだった。


椅子に座って、手を合わせて｢｢いただきます｣｣



他愛のない話をしながら、ゆっくりと咀嚼して飲み込む。



ふと真冬に目を向けると目を細めながら幸せそうに食べる姿が映った。



その表情を見れると、作ってよかったなぁとどれだけしんどくても思えるから不思議。



魔法が使えるみたい。




ふいに、スマホが震え知らせるのはカレンダーの予定。



今日のスケジュールのところに書いてあるのは1ヵ月後に迫ったライブの打ち合わせだった。



そう、この打ち合わせは雨もまふまふも、luzもさとみもみんな居る。



初めてライブメンバー全員集まる機会となるから少し緊張するなぁ。



まぁこれが普段なら、慣れたものだけど。



高校から“歌い手”をやっている私達。



こういったイベントは有難い事にかなり呼ばれてる。



有難いことにそれを通して、仲いい方たちも増えていってる。



それでも緊張するのは雨宮さと、と初対面の歌い手として会うからかな。



ぼろを出してさとって呼んだら危ない。



いや、さとって私が呼ぶ件はまだいいほうなのかな。



まだ名前に関連しているから。



それこそさとが私の事を


｢姉ちゃん｣


そう呼んだ瞬間ゲームオーバー。




大体、姉弟なのだから男女の差があるといえちょっと似てる……んだよなぁ。



輝曰く、｢目元のところが似てる！！｣らしい。



それこそ姉ちゃんなんて呼ばれたら他人の空似ではすまされない。



それぞれ苗字知ってる人が照らし合わせたりしたらもうほんとに終わり。



さとの方はすとぷりのメンバーくらいなら知ってそう。


私の方はまぁ真冬はもちろん知ってる。



というか仲いい人達には雨が苗字に入ってるって話しちゃったし勘づいちゃう人もいる筈。


気をつけないと。

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