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惚れません、って打とうとしたらまたメッセージが更新された。
shoすこしでも会えてうれしかった
所々ひらがななんだよなぁ。
好きなんだよなぁ、こういうところ。
自惚れてしまうほど、期待は募る一方だった。
Aわたしも会えて嬉しかった
A推しがいるのでかいとくんには惚れません
意味深な返事に紫耀くんはどう思うだろうか。
試すようなことしてバカみたい。自惚れるな。
相手は紫耀くんなのに。
わたしなんかが相手にされるわけないって何度も思うのに、
こうやってゲリラで連絡くれたり、普段は電話なのにたまにLINEくれたり、
気まぐれだけど、頭の片隅でわたしのことを思い出してくれたりするのかなって淡い期待。
想いを伝えたわけではないけど、一途に溢れるこの気持ちが、高鳴る胸の鼓動が、もう既に答えを導いてくれている。
会いたい、声を聞きたい、足りない、、、
好きなひとって思えば思うほど、頭の中は紫耀くんでいっぱい。
どのくらいの時間ここにいたのだろうか。
コンビニで買ったコーラのペットボトルから結露が垂れていた。
袋もらえばよかったな。
もっと可愛らしい飲み物買えば良かったな。
でも、
無性に炭酸を飲みたくなっていなければ、
電車を乗り過ごしていなければ、
３分遅くコンビニを出ていなければ、
わたしたちが今日この瞬間、会うことはなかった。
って思うと、今日のすべてに感謝したい。
理不尽に上司に怒鳴られたけど、
星座占いは最下位だったけど、
睫毛の上がり具合に納得しなかったけど、
元を辿れば、たくさんの奇跡が詰まっている。
こう思えるのも、紫耀くんに出逢えたから。
＿＿＿ " 俺がいなくても幸せになってな "
元カレに言われたあの一言がずっと引っかかっていた。
ふざけんなって、バカみたいに嘆いていたけど、今なら言える。
わたし、今すごく幸せだ。
＿＿＿ " 嫌なもん全部、これから上書きしようよ、俺と "
紫耀くんのその一言に救われたから。
どんな不幸も紫耀くんが幸せにしてくれるから。
だから、ありがとう。
次会ったら言おう。
ちゃんと言おう。
大好きだって。
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作者名：詠夢
| 作成日時：2023年7月2日 20時
