・ ページ2
．
海「え、てかAちゃん湘南住みって聞いたんですけども！」
「あ、はい！そうなんです！」
海「俺も地元湘南なんですよ！」
「え！そうなんですか！？！」
海「Ｋ中卒なんですけど知ってます？」
「え！隣町です！すごい！え、友だちが通ってました！」
海「おおお、すごい！偶然ですね！うれしい！」
ふと紫耀くんに視線を送ると何やら怖い顔をしてわたしたちを見ていた。
そうしていると海人くんは思い立ったように「あ、そうだ俺買うものあるんだった」なんて勢いよくコンビニに入っていった。
２人になった途端、絶妙に気まずい空気が流れる。
……どうしよう、なんで、？わたし、なんかしちゃった？
「あの、紫耀くん、なんか、……怒ってる？」
紫「別に怒ってないよ」
「でも、さっきからなんか、」
紫「なんか？なに、」
「……ううん、ごめん、なんでもない、」
紫「…………俺しか見ないでって言ったじゃん、」
「え？」
紫「ちゃっかり海人と仲良くなってるし、」
「あ、、えっ、と、、地元が同じみたいで、」
紫「知ってるし！最初から知ってるっつーの！だから嫌なんじゃん」
「え、」
紫「………あーもう、ごめん。ただの嫉妬だから、あんま気にしないで」
「しっと、、」
紫「俺のがAちゃんと仲良いのに、って、うん、……なんつーか、俺、嫉妬深いの、いろいろと、」
しっと、
しっと、
しっと、
………しっとぉっ！？！！！！！？
しぬってば！なにもう！なにこれ！かわいすぎ！！！！！
突然のキュンが急速カーブで襲ってきた。
返す言葉もなくフリーズしていると買い物から戻ってきた海人くんによって空気が戻った。
海「あれ？なんかあった？」
紫「なんもない。早く行くぞ」
海「うん、じゃあまたねAちゃん」
「……っ！あ、はい、また」
紫「じゃあまた」
手を上げて背を向けた紫耀くん。
なんか、、、もう、どうすれば良かったのかな。
紫耀くん絶対まだ怒っているよね。
海人くんの車の助手席に乗った紫耀くんを見送ると携帯が振動した。
まさかとは思ったけど、届いたメッセージにまたフリーズ。
shoかいとに惚れないでね
………そんなの、期待しちゃうじゃん。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詠夢
| 作成日時：2023年7月2日 20時
