しずくちゃんのお受験日記！

▽ ページ9

☆続き

私だって念じましたよ？「死神さんと真尋ちゃんの恋が実りますように」ってね。
でも、飛鳥さんは言ってました
「どんだけ頑張ってもこの手帳に書いてる愛しい人＿美空の文字は消せなかった」
私は……切なかった。ただ。飛鳥さんの表情を、声色を、想像しただけなのに。

あ、そうです。飛鳥さんはこんなこともしたんですよ？
「あいつ、今何してるか知ってる？」って真尋ちゃんに聞いたんです。
もち、アイツとは死神さんのこと。
真尋ちゃんには妹みたいな存在の望ちゃんという友達がいました。
幼い女の子。入院中の、自分を姉のように話してくれた子。
でも…死神さんは望ちゃんも、担当してました。
そうです…望ちゃんの魂を取ったんです。
それを、飛鳥さんは見せたんです。
私は、一瞬思いました。「飛鳥さん、悪？」
答えは…NO。めっちゃいい人。
わざと、嫌いにならせようとしたんですを死神さんを。
真尋ちゃんが、自分のように辛い思いをしないように。
そんなの泣いちゃうじゃん…

しかも、真尋ちゃんは言ったんです。魂を取った死神さんに。
「この手で、私の魂も取るの？」
『あぁ、そうだよ。』
「そして貴方はまたこうして一人、傷つくの？」
いや、泣くじゃないですか、こんなの。
死神なんですよ？魂を取る仕事なのに取るたびに悲しむ。
そんなの…死神向いてないじゃないですか、優しすぎますよ…

死神さん、こんなこと言ってました。
「あの子が、お姉ちゃん今までたくさん遊んでくれてありがとうって言ってた」と。
いや、泣く。一度止まったはずの涙がまた溢れる。

「今も、死にたいって思ってる？」と、死神さんが聞きます。
その頃海外に住んでたお母さんのお腹に赤ちゃんがいる頃が判明してました。
そして、生まれたら日本で一緒に住める、と。
でもその頃には真尋ちゃんはこの世にいない。未練になるから母のL⚪NEも見れない。
そんなとき、に死神さんは聞いたんです
「真尋の本当の気持ちを知りたい」って。

「本当はね、死ぬのが、怖いの……」
『うん…』
「それに、もっといろんなところに行きたい。お父さんやお母さんと一緒に生まれてくる兄妹と一緒に暮らしたい。……私、死にたく、ないよぉ……」
溢れ出した本音は止まらない。
「桜も、ね……本当は咲くのを見たかった。あの桜が満開になって、満開の桜を見たかったの。死神さん、あなたと一緒に……！」

以上、本文より抜き出し。
(てか文字数足りねぇ)

▽→←10/30

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す