Love again －愛を、もう一度－【T.O】 (ページ16)

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昼休み。

午前中の仕事が終わり、社員食堂へと陽乃と共に向かう。

私は日替わり定食A(唐揚げ)、陽乃は日替わり定食B(生姜焼き)に決める。

私は朝ごはんをしっかり食べず、スムージーで済ませてしまうためお昼はしっかりとるようにしているのだ。

陽乃｢そういえばAってまだドラム叩いてるの？｣

A｢んー、あんまりかなあ。久々に叩きたいな～と思ってスタジオ行こうかと思ったりするけどなかなかね～｣

陽乃｢私もあんまりギター触れてないなあ。ピアノはまだやってるんだけどね｣

陽乃は当時ギターがメインだが、幼い頃からピアノをやっていたことでキーボードにも対応ができていた。

指が細く綺麗で、きっとピアノを演奏する手元は綺麗なんだろうなあとか思ったり。

陽乃｢ピアノは時間合う時にレッスン行くんだけどさ、今度発表会に出ろ～って言われて課題曲もたされてさ～、たまには気晴らしにギターやろうかな｣

A｢そうなんだ…私も久々にスタジオ借りて叩きに行こうかなあ｣

私はスマホで近くのスタジオを調べる。
高校時代によく利用してきたスタジオはまだやっている。行くとしたらそこに行こうかな。

陽乃｢安田先輩はギターしょっちゅう触るって言ってたし、大倉先輩も大学のサークルでもドラムやってたとか聞いたけど…｣

A｢あー、やってたかも…｣

大倉先輩が大学に入学して入った軽音サークル。
ドラムの腕もあるし、あのルックスでモテないわけがなくライブでは毎度大倉先輩のファンがたくさん詰めかけていた。

安田先輩も同じサークルで、大倉先輩のバンドのメンバーだった。それはそれは安田先輩もギターがとっても上手だからモテていた。

私も最初の頃こそ大倉先輩のライブを見たくてよくそのサークルのライブ会場に遊びに行っていたが、あまりの人気に自分の存在が邪魔に思えてしまっていつしかライブハウスに行かなくなったっけ。

あのバンド、凄かったんだよな。
確か、記憶が間違っていなければ7人で組んでいたな。

もう1回、大倉先輩がドラムを叩く姿、見たいかも。

私と陽乃は高校時代の思い出に浸り、話しているうちに時間はすぎてあっという間に昼休憩の終了時間。

あとで、安田先輩経由で大倉先輩のことを聞いてみよう。ドラム続けてるのかな、とか、色々＿＿＿