Love again －愛を、もう一度－【T.O】 (ページ9)

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歓迎会会場。たくさんの社員で居酒屋の席はガヤガヤしている。

陽乃は、その明るい性格と可愛いルックスから、色んな人に声をかけられ、そして色んな人と話している。

一方私、人見知りで内気な性格すぎて、なかなか輪に入れず。

そして、チラッと先輩たちが多い卓を見る。
ああ、大倉先輩、やっぱりいる。

章大｢も～、暗いで～｣

A｢わっ…｣

私の隣にどすっ、と、座ったのは、安田先輩。

章大｢ま～、Aちゃん人見知りやもんな、しゃーないしゃーない、そのうちここの人達にも慣れてくから心配せんでも大丈夫や｣

A｢そう、ですかねえ～…｣

そう言いながら、私は烏龍茶を口にする。

章大｢あれ、飲んでないん？｣

A｢あ、私すっごくお酒弱くて、すぐ酔っちゃうんですよね～…(笑)｣

『そんなこと言わずに！飲みな飲みな！』

安田先輩との会話をいつから聞いていたのかは知らないが、ほかの先輩にお酒を勧められる。

いや、どうしよう。先輩が手に持っているハイボールなんか飲んだら直ぐにダウンしてしまう。

ただ、初めての飲みの席、断りにくい。

A｢いや、あの～…｣

『いいから！飲みなって！』

安田先輩も止めようとするが、酔った人は話を聞いてくれない。
それに、多分安田先輩はそこまで弱いとは思っていないだろうが、私は本当にお酒が弱い。

拒んでいるにも関わらず、口に近づくハイボール。
ああ、どうしよう。このまま飲んでしまうか？でも、そうしたらどうやって帰ればいいか分からない＿＿＿

｢やめたりや、後輩いじめは嫌われんで｣

その声で、お酒を煽っていた先輩の手も止まる。
そう、私を助けてくれたのは＿＿＿