恋の風は歌声とともに ② (ページ19)

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59.天才肌ページ19

安田章大side

あれから大野先生とは何度かメールのやり取りしてて

情報交換したりしてる

僕は僕で大野先生に漫画のネタになるような話を

大野先生は漫画のネタになるような話をもらいつつ、愚痴を言ってくる

漫画家もストレス溜まってんだなぁ

・

ストレス発散したいなら音楽教室来ればいいのに

歌うのも弾くのもストレス発散になるのに

そんなこと思いつつ、佐橋ちゃんに別れソングを提供することに

その曲は大学時代、顧問の先生に頼んだ曲

それを見抜かれたことに驚いた

普通の子やったら、わからんよ

佐橋ちゃんは普通の子やない

天才肌がある

・

「じゃ、そろそろレッスン終わろか。あとは自主練。今度の月曜もやれるし」

A「ですね。ありがとうございました。楽譜持ってってもいいですか？」

「ええよ。お疲れ様。気を付けてな」

A「はい。失礼します」

・

交通事故で腕を損傷か…

大学時代ってことは、せいぜい10年くらい前

コンコン…

「はい、」

亮「失礼すんでー」

「おぅ、亮くんどないしたん」

亮「ヤスのレッスンを受けに来た」

「へ？佐橋ちゃんの後のレッスン誰もいなかったはずやのに…」

・

うん、誰も入っていない

亮「ごめん。嘘。あのさ、Aの様子どんな感じ？」

「それは本人に聞けばええやん」