恋の風は歌声とともに (ページ39)

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39.すばるさんページ39

渋谷すばるside

Aが音楽教室に来たあの日から

俺に向ける目は輝いてた

元彼が亮って知っても、Aは俺のこと見てた

そして、俺もAを見てしまっていた

いつしか好きになってた

でも、Aは俺のこと好きやけど、気になっている人がいるらしい

上司…って言うてたけど、きっと大倉のことやな

あいつ、口は悪いけどイケメンでかっこええもん

口が悪いのは元カノのせいやねんけどな

そんなこと言うたらA、どうするんかなぁ

・

結局、酔い潰れるまで飲んだA

俺の家に連れて来た

脱がそうとしたけど、寝てる間にやるのは無理や

変わった女と付き合うの初めてやし、優しくしたい

さてと、朝ご飯食べるか

朝は簡単にフルーツグラノーラなんやけどな

・

A「…すばるさん、トイレどこですか？」

「……ぁあ、そこや」

A「お借りします」

ガチャ

今、なんて言うた？

すばるさん？

すばるさん言うた！？

そんなこと言われたことなくて、寒気がしてきた

・

A「すばるさん、昨夜はすみませんでした」

「ええよ。恋人なんやし、どうってことないわ。でも、その呼び方、恥ずかしい//」

A「すばるさんって呼ばれたことないの？」

「ない。ま、Aならええわ」