恋の風は歌声とともに (ページ22)

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22.指が痛いページ22

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「ふわぁ～」

あー、昨日のカラオケでの練習キツかった

二宮さんだって生徒としてあの音楽教室通ってるのに、渋谷先生以上に厳しい人だ

めっちゃしごかれた

お陰で指が痛い

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「ふわぁぁ～」

忠「眠そうやな」

「…大倉さん！？おはようございます」

忠「おはよう。まだ火曜日やっていうのに、めっちゃ疲れた顔してるやん」

「昨日、音楽教室の帰りにさらにカラオケでも練習させられて、ヘトヘトです」

忠「…音楽教室？」

「あ、週の月曜日の夜は音楽教室に通ってて…」

忠「どこの音楽教室？この辺やと、駅近くのとこ？」

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はい…と答えた時、エレベーターが開く

乗り込むのはあたしと大倉さんだけ

忠「音楽教室か…」

「あの、ドラム叩いてたって本当ですか？」

忠「…誰から聞いたん」

「安田先生です」

忠「ヤスめ…そっか。なら、来週の月曜日俺も音楽教室行くわ。腕前見せたるわ」

「…楽しみにしてますっ！」

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エレベーターが開いて、自分のデスクに向かう

しかし、あたしのデスクに座っていたのは大野さん

「大野さん、どうされました？」

智「おっそいよー。せっかく、恋愛モノの漫画描き始めたっていうのに」

「え、見てもいいですか？」

智「いいよ」