◯ 糸が切れた日【 流星 】 ページ22
桐山 side _
「 流星、ゆーっくり息出来るか？
泣いたら苦しいやろう？ゆっくりな？」
流星「 はぁっ… けほけほっ、……うぅ、」
「 大丈夫。大丈夫やから…
俺がおるやろ？大丈夫やで…。」
いつまでもいつまでも
苦しそうにえずきながら泣き続ける流星。
泣いたら心臓に負担になるから
ほんまやったら睡眠薬飲ませたいほど。
淳太くんやったらそうするやろけど、
…俺には出来ひんかった。
思い返せば最近、いつも一人にしてた。
大毅は淳太くんにベッタリ、
望も�陲舛磴鵑�いつもついてたし、
俺かって智洋を気にかけてた。
寝る時も、遊ぶ時も、ご飯の時も、
気付けば流星はいつも
文句も言わずに一人でおってくれた。
「 甘えたかったよな…。
ほんまは、寂しかったよな…？」
そう言いながら抱きしめたら、
それに応えるかのように服をギュッと掴む。
普段ほんまに泣いたりせんのに、
きっと緊張の糸が切れてしまったんやろう。
流星「 あきと…っ、」
「 うん、どないした…？何でも言うてみ？」
流星「 俺…っ、な、」
「 うん、」
流星「 …俺も、みんなに、
……ギュって、したかったっ、」
.
気付いたら俺まで泣いてた。
抱きしめて抱きしめて、
流星に目一杯愛情が伝わるように。
いつも我慢させてごめん。
一人にさせてごめん。
4人とも平等に大切なはずやのに
いつだって後回しにしてごめん…って。
しばらくそのまま抱きしめ続けた。
そしたら少しずつ
流星の荒かった呼吸もマシになって、
心臓の痛みも和らいできたみたいやった。
もしかしたら流星にとって
俺らの愛情の方が特効薬なんかもしれん。
「 もう… 寂しくさせへんから。」
流星の大人しさに甘えてた。
この子なら大丈夫やろうって。
けど、この子だっておっきい病気抱えて
いつも死と向き合ってる。
俺らには分からへん苦しみを抱えてる。
だから一人じゃないでって、
我慢せんでもええんやでって。
これからはそれがもっと伝わるように
心の糸を繋いでやりたいと思った。
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未来(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2020年5月3日 17時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - リクエストに応えて下さり、ありがとうございました！素敵なお話でした！これからも楽しみにしています！お身体に気をつけられ、作者様のペースで活動を続けられてください！ (2020年5月2日 16時) (レス) id: 88aaaddac6 (このIDを非表示/違反報告)
重岡澪那(プロフ) - 以前リクエストした者です。リクエスト書いてくださりありがとうございました！！お礼が遅くなってしまい申し訳ありませんでした！ (2020年4月25日 12時) (レス) id: 260cf202ee (このIDを非表示/違反報告)
りく(プロフ) - そんな人いるんですね、、いつでもいいです！待ってます！！とにかく大好きです！(*^^*) (2020年4月24日 18時) (レス) id: 96589c2a33 (このIDを非表示/違反報告)
ichika180502(プロフ) - 作者様のペースでゆっくりと書いていけばいいと思います！私は、作者様のこの作品のWESTがとても大好きでした！今、読み返してみても大好きです！更新楽しみにしています！体にはくれぐれもお気をつけください！ (2020年4月22日 17時) (レス) id: 6116ee615b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年4月8日 18時
