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51話 ページ4

夢主サイド

言ってしまった。

この人には弱音も本音も見せないと決めていたのに・・・
それを見せてしまったら最後嫌われると思って居たから。

それでも、狡いことはしたくなくて。好きだと言ってもらえなくても仕方はない。こんな私だから。
それでも、本心と言うか何というかそれだけは伝えておこうと思ったのだ。

彼は何を思っているのだろう。ちらりと顔を盗み見る。

やっぱりね。信じられないと言った表情だ。

「良兄。ごめんね。迷惑かけて。嘘吐いてて。退院したらなるべく早く出て行くから。だから、怒らないで欲しいな。」

空元気ってしんどいよな。
今までずっと仏頂面だった私がこんなに笑顔で話しているんだ、おかしいと思われるかも知れないな。
それでも、なんとしてでも今度こそ彼から離れなければだめなのだ。
私ごときが彼の人生に関わること自体がまず、おかしいのだから。

「良兄?どうしt「ねぇ。」何?」

「どうしても、出て行きたいの?」

「・・・へ?」

「どうしても、何が何でも行かなくちゃ行けないの?俺と一緒に住むのは嫌なの?」

穏やかな口調ながらも彼が私の上にまた乗りしてくる。

「俺さ、言ったよね?迷惑じゃないからって。もっと頼ってよって。俺がそんなに嫌い?ねぇ。」

「違うの!そんなのじゃなくて!」

「じゃぁ何!」

「嫌いなんかじゃ無くて・・・寧ろ大好きで・・・
でも、私なんかが良兄に好意抱いたって・・・好きになったって・・・かないっこないし。
寧ろ、邪魔になるだけだから!
だから・・・でも・・・」

「本心はどうなの?本当は俺から離れたくないんじゃないの?
ねぇ、俺は一目惚れだったよ。
確かに、姉さん達からは君の情報は何一つ貰って無いし、寧ろ全然君の事も知らない。それに血も繋がって無いよ。
だけど、そんなの関係ないよ!俺は、君と血が繋がって無くて良いよ。
だって、愛してるから。家族としても好きだよ。
だけどそれ以上にAのことが一人の女性として好きです。
だから、A。俺と・・・こんな頼りない仮にも家族で有る俺とつきあって下さい。」


私の双眼から涙がこぼれる。

「え?!ごめん!やっぱり無理か」


切り悪いけど次行きます。

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れな - 最初から全部一気に見ました!有名声優ばっかりで俺得でした!姪と自分の立場が似ていて涙が…(T△T) 声優のキャラがしっかり出ていてすごかったです。 (2016年1月16日 15時) (レス) id: eb5b89e21d (このIDを非表示/違反報告)
M猫ちゃんにハマってます - 最初名前いれたら良平が良平を愛すみたいになっちゃってさ話しがゴチャゴチャしたんだw更新楽しみにしています、頑張って! ごめん長くなったー (2016年1月16日 0時) (レス) id: a2483a1e48 (このIDを非表示/違反報告)
M猫ちゃんにハマってます - ども、この作品をずっと最初から見てきた者です。いやぁ面白いね!なんか良平一番先輩みたいだけどwでもこういう感じの小説は好きだよ。個人的に共感できっとことかあるし俺も泣いちゃった!w (2016年1月16日 0時) (レス) id: a2483a1e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2015年4月20日 22時

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