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49話 ページ2

俺はAちゃんが出かけた後、あの子の住民戸籍表を貰いに行った。

「此方になります。印鑑を押して下さい。・・・結構です。
ありがとうございました。」

俺は軽く受付嬢に会釈して市役所を出た。
封筒を鞄にしっかりと入れる。

俺はうきうきしていた。

これで、やっとAちゃんと本物の家族になれるのだと。
このときは、まだ自分の気持ちなんて押し殺すほどの余裕があった。

その数時間後。

俺たちは花見会場でばったり出くわした。

あの子に頼まれごとをされた。俺は交換条件付きでオーケーを出した。

あの子が倒れた。

俺は病院に付き添った。
症状は軽い貧血と睡眠不足、それからストレスのたまりすぎ。

軽い処置が終わってから、俺はずっとAちゃんのそばにいた。

Aちゃんの寝顔を見ている内に俺はAちゃんのことを何も知らないのだという事実を突きつけられて居た。
彼女が僕に頼み事をしたのも俺らを守るべく体を張ったのも全て仕事だったから。
仕方がなかったから。

俺は鞄からおもむろに昨日の昼間に貰った戸籍表を出した。
封筒を破る。

属性の欄に目が行った。

『養子・詳細 捨て子だった所を拾われた』

道理で・・・分からなかった謎が全て解けた。
いつ、生まれたのかも姉夫妻からは聞かされていないし、顔も似ては居なかった。

俺の心は悲しさ4割嬉しさ5割困惑1割だった。
悲しさは、あのこと本当の家族では無いこと、嬉しさはこれであのこと付き合える可能性が増えたこと、困惑はこれをあの子に知らせるべきかどうかと言うこと。

俺はAちゃんの顔をじっと見つめた。
「Aちゃん。早く目覚めてよ。もっと、生身で迷惑かけてよ。
俺さぁ・・・本当は滅茶苦茶嬉しかったんだよ?5・6年会ってなかったけど、あのにこやかな笑顔が忘れられなくて。でも、会ってみたら顔は綺麗なのにあのときのまま美しく成長してたのに・・・感情が無くてさ。もっと早く。あえてればこうはならなかったのかな?俺は、Aちゃんのこと一番知ってるとか思ってたけど、違ったんだもんな。好きって思いは一方通行じゃだめなんだよな。家族として、一人の女性として愛してるのに・・・・・・この思いは届かないなんて。
出会わなければ・・・なんてことも考えたんだよ?だけど、俺は初めて会ったときから、Aちゃんが子供の時から一目惚れしてんだから!
早く・・・目覚ませよ!声聞かせてよ!笑って・・・色々喋ってよ・・・」

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れな - 最初から全部一気に見ました!有名声優ばっかりで俺得でした!姪と自分の立場が似ていて涙が…(T△T) 声優のキャラがしっかり出ていてすごかったです。 (2016年1月16日 15時) (レス) id: eb5b89e21d (このIDを非表示/違反報告)
M猫ちゃんにハマってます - 最初名前いれたら良平が良平を愛すみたいになっちゃってさ話しがゴチャゴチャしたんだw更新楽しみにしています、頑張って! ごめん長くなったー (2016年1月16日 0時) (レス) id: a2483a1e48 (このIDを非表示/違反報告)
M猫ちゃんにハマってます - ども、この作品をずっと最初から見てきた者です。いやぁ面白いね!なんか良平一番先輩みたいだけどwでもこういう感じの小説は好きだよ。個人的に共感できっとことかあるし俺も泣いちゃった!w (2016年1月16日 0時) (レス) id: a2483a1e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2015年4月20日 22時

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