仔犬なんて嘘

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山｢ね、Aさん。俺と付き合って。｣

『！！』

山｢返事は？｣

『...私、歳上だよ？』

山｢1個しか変わらへんやん｣

『野球知らないよ？』

山｢俺がたくさん教えてあげる｣

『料理出来るけど、普通のしか作れないよ？』

山｢Aさんが作ってくれたもんならなんでも美味いやん｣

『...ほんとにいいの？』

山｢Aさんじゃなきゃ嫌や｣

『...お願い、します』

山｢こちらこそ！｣

なんて微笑みながら優しくキスをしてくる哲人くん。

山｢良かったな｣

『へ？』

山｢試合前出来ひんかったこと出来て｣

なんて言いながら悪戯な顔の哲人くん。

その言葉を聞いて顔が熱くなるを感じた。

山｢一人、目ぇ瞑って期待してるAさん可愛かったな〜｣

『〜っ！！』

山｢ま、しゃあないよな〜。Aさんが自分で条件出したんやもん。くっついたらあかんのやらチュー出来へんもんな〜｣

途端に私は恥ずかしくなってベッドから降りようとしたけど、そうさせて貰えるはずもなく...

山｢あかん！なんで逃げんねん。
夜はこれからやんか。な、Aさん？｣

なんて笑う哲人くん。

彼は仔犬の着ぐるみをきた狼だ。

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