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プルルルルルル

スマホが鳴って画面が明るくなった。
そこには『卓さん』の文字。

私は巨人の広報。
卓さんは日ハムに所属するプロ野球選手。
そんなわけで東京と北海道の遠距離恋愛。

卓さんがオフシーズンに入ったり、
交流戦が始まったりすれば会えるけど、
基本なかなか会えないから毎日こうして連絡をくれる。
そこも卓さんのいいところ。

『もしもし?』

なんだかいつもより少し緊張して
声が小さくなってしまった。

卓「もしもし?A?どげんしたと?声小さくない?」

ふふ。卓さんの博多弁だ。
卓さんが方言を喋るのが可愛くて思わず笑ってしまった。

『ふふ、なんでもないです。
卓さんの方言聞いたら落ち着きました!』

卓「なんか分からんけど、よかったな?w」

『はい!』

卓「.......」

『...卓さん?』

卓「ずっと前から思ってんだけどさ、
Aはいつまで敬語でおると?」

『敬語?あ...なかなか抜けなくてw
気を付けます…!』

卓「じゃあ...今から敬語喋ったら罰金なw」

『え?!絶対喋んないようにしま...する!w』

卓「カタコトwww」

なんてしばらくの間楽しく会話してたら
新しい広報の仕事はどうだったのか聞かれた。

『とっても楽しかったよ!
写真を撮る側になれて幸せだし!!』

卓「へ〜よかったやん!
選手とは仲良くなれそう?」

『そう言えば、坂本さんが話しかけてくれたの!』

卓「何を話したと?」

『私の1番目の担当は俺やなって言ってくれて
ありがとうございますって返したの。
まさか1番目の担当が巨人のキャプテンなんて緊張しちゃうよね!w』

卓「ふ〜ん...
なぁ、A。なんかあったら言うてな?」

『?? うん!』

卓「それから、あんまり勇人さんには関わらんほうがよかよ?」

『へ?』

卓「あんましよか噂聞かんからさ。」

『心配してくれてるの?w
大丈夫だよ。勇人さんだし!
それに私には卓さんがいるじゃん!』

卓「勇人さんだからやん(小声)」

『え?よく聞こえんかったんだけど、何?』

卓「何でもない!
体調崩さないように頑張ってな!」

『卓さんもでしょ?』

卓「おう!」


卓さんと電話していると
知らない間に時間が経ってて、
いつの間にか寝る時間になっていた。

少し名残惜しかったけど、
お互いに『おやすみ』と声をかけて電話を切った。




明日はどんな写真が撮れるんだろう。

そんなことを考えていたらいつの間にか眠ってしまっていた。

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作者名:まっちゃ | 作成日時:2018年7月7日 13時

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