ドミノ (ページ36)

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佐「ま、どの道を進もうと応援するし
いつでも相談に乗ってやる...が、
また中途半端な答え出してダラダラしてたら助けてやらないからな。

お前は二人のことを想ってとってる行動かもしれねぇけど、
かえって二人を苦しめる行動になってるからな？
それだけは覚えとけよ。」

『...はい』

佐藤さんが言っていることは全て正しい。

私は二人の辛そうな顔を何度も見た。

それは全部私に向けられたもの。

私はそれだけ彼らを傷つけてきた。

いい加減前をむかなきゃ。

佐「よし！じゃ、俺らもお開きにするか～」

『あの！』

佐「ん？」

『私、佐藤さんのおかげで本当の意味でしっかり前をむかなきゃって思えました！
えっと...その、上手く言えないけど、ありがとうございます！』

佐藤さんは少し驚いた顔をしていたが、
すぐに言葉を返した。

佐「おう！
明日からは選手にもスタッフにも心配掛けないようにしろよ～？
選手も俺らスタッフもお前の笑顔が見たいからな！」

『っ！！はい！！』

涙が出そうになったけど必死に堪えた。

しっかり前を向けるようになる為に。

胸を張って誰が好きなのか言えるようになる為に。

その時まで泣かないと心に決めた。