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ヤクルトとの3連戦が終わった。
昨日の最後の試合は負けてしまった。
そして今日から交流戦。

坂「...大丈夫なん?」

交流戦初戦は日ハムと。
つまり卓さんに会ってしまう日。

連絡を全く取ってないのにいきなり会うなんてどうしたらいいの?

そんな事を考えていたら顔に出てしまっていたのだろう。勇人さんが声をかけてくれた。

『大丈夫ですよ!』

坂「嘘なんかいらんわ」

『へ?』

坂「Aはただ仕事しとったらええ。
辛くなったりなんか言われたら俺を頼り。な?」

『ありがとう...ございます』

坂「おう!練習行ってくるな!」

おかしい。
勇人さんってあんな人だったっけ?
初めは意地悪で卓さんとのなかを邪魔してくる人だった。
でも、今は私の事を心配してくれてる。

頭の中がぐるぐるしていると声をかけられた。

「あの...巨人の広報の方ですよね?」

『はい!そうですけど...っ!!』

振り向くとそこには卓さんと週刊誌に映っていた人がいた。
あまりにも驚き過ぎて声が出なかった。

加「大丈夫ですか?」

『へ?あ、はい。すみません。ボーっとしてて...』

加「日ハム広報の加藤理恵です。えっと、うちの選手と巨人の選手の写真を撮りたいんですが、平気ですか?」

『巨人広報の北原Aです!
大丈夫ですよ!責任者の佐藤さんからお話は伺っていますので。えっと...誰を撮るんですか?』

加「日ハムの中島選手と巨人の坂本選手です!
今季注目されているお二人の軽い対談と写真を載せる予定です。」

『そう...ですか。よろしくお願いします。』

中島選手...。
つまり卓さんのこと。そして勇人さん。

勇人さんに声をかけて裏に回っちゃえば卓さんに会わないで済む。
そう考えていたのにそうさせてくれなかった。

佐「北原!お前も写真撮れよ?」

『へ?』

佐「なんだよそのマヌケな返事w
日ハムの選手会長と巨人のキャプテンのツーショットだぞ?撮るに決まってるだろ!」

『…私が行かなきゃダメですか?』

佐「俺は手が離せないし、今日は広報の職員少ないからお前にしか頼めないんだよ。な?頼む!」

『...わかりました』

佐「サンキューな!」




私は休憩中の勇人さんに声をかけに行った。

『勇人さん!あの、日ハムの選手の方との軽い取材を行いたいんですけど、いいですか?』

坂「康太さんが言っとったやつやろ?
ええけど、選手って誰とやんの?」

『...中...島選手...です』

坂「は?」

勇人さんの声が明らかに変わったのがわかった。

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作者名:まっちゃ | 作成日時:2018年7月7日 13時

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