ドミノ ② (ページ3)

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中島卓也 side

遥輝が戻ってくると話の話題が"恋愛"へと変わった。

近「遥輝さん、さっきの本当に彼女じゃないんですか？」

西「ちゃうわ！そもそも彼女なんかおらんし。」

杉「遥輝ってモテるけど結婚出来なさそうだよねw」

松「分かります！なんかイメージ出来ないっすよねw」

西「いや、失礼やないですか？w」

なんて話しているのを聞いているだけのつもりだったが、拳士が俺に話を振ってきた。

杉「卓は？」

『なにが？』

杉「いや、結婚とかしたいのかなって！」

ふと遥輝と目があった。
彼女がいることを知っているのは遥輝だけだから
きっと遥輝も気にしているのだろう。

『まぁ、したいなとは思う』

近「やっぱりしたいって思いますよね！」

清「条件とかはないんですか？」

『条件っていうか...一人の時間とかも取らせてくれる人がいいなって思う』

杉「こんな語ったとこで卓には相手がいないなw」

『おるし』

なんて言えたら楽なんだろうな～なんて思いながら『うるせぇ』と言って流した。

1時間くらい経ってトイレに行こうとすると遥輝が「俺も」とついてきた。

トイレに行く途中遥輝が
「卓さん、外行きません？」と。
『なんで？』と聞くと「なんでも」と返ってきた。
『意味わからん』と言ったが遥輝は聞かず、
無理矢理店の外に連れ出された。

外に出てから少し経った。
痺れを切らして遥輝を置いて店の中に戻ろうとすると後ろから声が聞こえた。

「卓さん！」

聞き覚えのある声で振り返ると
そこにはAがいた。

少し息が乱れていて汗をかいていた。
恐らく、走ってきたんだろう。

久しぶりに会ったせいかとても愛おしく感じたが、
なぜここにいるのかわけが分からなかった。

遥輝の方を見ると少し笑みを浮かべていた。

『遥輝、お前だろ』

西「さぁ」

なんてとぼけるから思わずため息がこぼれた。

もう一度Aを見ると「話が...あります」と。

すると横から遥輝が
「みんなには適当に言っとくんでAちゃんと行ってきて下さい」と一言。

このままAを置いていくわけにも行かず、
『どっか店入ろう』と声をかけた。

駐車場に止まっている自分の車までAを連れて行き、乗せた。

『話ってなに？』

そう言いながらエンジンをかけた。