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緑side
赤「唐揚げうま！！」
ホントに嬉しそうに食べてくれてる。
「しげ唐揚げ好きやもんなぁ」
赤「確かに好きやけど、その中でも神ちゃんの唐揚げが1番好きや」
「おん、ありがと。唐揚げは自信あるねん」
赤「神ちゃんが作るのは何でも好きやで？」
「もうええって」
何でもストレートに伝えてくるしげ。
言われる方はホンマに照れてまうねんって・・・。
「あ、しげのニラスープ美味いわ」
赤「そうやろ？オレもニラ料理には自信あるでー」
「そうね。これはまじ美味い」
赤「神ちゃんも美味しそうに食べるよなぁ」
「基本食べるの好きやからな」
その時ふと思い出した事があった。
「あ、そういえば前のんちゃんの相談ってなんやったん？」
赤「あー、前？アルバムに入れる曲の件やったわ」
「しげと共作の？」
赤「うん、あいつ真面目やからな。処女作やし悩んでたみたい」
「そっか・・・」
赤「えらいな、小瀧。ちゃんと自分と向き合って悩んで・・・」
「でも、しげも間違っちゃいない作ってる時いろんなことに向き合ってたやん」
赤「あれは神ちゃんと濱ちゃんがおってくれたからやん」
そう言いながらしげは最後の唐揚げを頬張る。
赤「あん時、2人がおらんかったらあれは出来てない」
「いろいろあったもんな」
赤「特に神ちゃんにはオレのいろんな姿見せてたから」
「あれは嬉しかったな」
赤「え？なんで？」
「やってしげがオレの事信頼してくれてんねやろなってわかったから」
赤「ふふっ。やからこそあの曲は絶対神ちゃんが必要やってん」
しげが立ち上がり、食器を流し台に持って行く。
「あ、ごめん。洗うわ」
赤「ええよー。神ちゃんはゆっくりしとり？」
「ホンマに？ありがとう。じゃあ少しゆっくりさせてもらうな」
オレも自分の食器を流しに運ぶ。
赤「おん。この後は今日のメインイベントやからな」
「・・・もう緊張するからやめてや」
赤「オレは多分その何倍も緊張しとるわ」
ほれっと言ってしげの心臓あたりに
オレの手を握り触らす。
「ホンマや」
赤「やろ？」
待っといてーと言いながら洗い物に戻るしげ。
確かに緊張はしてる。
今までの思いを口に出すわけやし。
でもお互いの気もちは確認済みや。
あんなにバクバクするもんかな？
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作者名：たまごん
| 作成日時：2020年7月18日 13時
