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緑side
買い物を終えてやっとしげの家に着く。
いや、買い物もしげが余計なもの買おうとするから
長なってんで。
「お邪魔しまーす」
相変らずシンプルやな。
オレんちと違って
小物がホンマ少ない・・・。
まず玄関にうさぎの置物とかない。
ま、それはうちくらいやな。笑
赤「楽しかったなぁ、買い物」
「しげと行くと疲れるわ」
そう答えながら買ってきたものを
台所で仕分けする。
赤「すぐに片付けだすって、なんか神ちゃん奥さんみたい」
ニヤニヤ笑いながらこっちを見とる。
「なんでやねん！しげがせんからやろ！
赤「やって神ちゃんしてくれるの知ってるもーん」
う、確かに・・・。
昔から片付けはオレやったわ。
赤「どれだけ一緒におると思ってるん？」
ソファから強い視線を感じる。
視線を合わすと真面目な顔でオレを見てるしげ。
赤「ずっとやで・・・？ずっと一緒におってんから」
全部知ってんねんから・・と小さく呟く。
「そうやなぁ。いっつも隣にはしげがおったもんなぁ」
そう言った後、少し考えて
「ちゃうな。しげが隣におってくれたんやな」
しげが嬉しそうに微笑む。
赤「気付いてくれたん？」
「昨日な。えらい時間かかってもうたわ」
赤「それでも嬉しい。自分からはよう言わんし」
そう言いながらソファから立ち上がり
冷蔵庫に向かう。
赤「神ちゃん何か飲む？」
冷蔵庫を開けながら聞いてくる。
「んー、飲む」
赤「オレ、めっちゃ緊張して喉乾いてもうた」
しげは照れ笑いしながらオレの方を見た。
そのあまりにも綺麗で無垢な笑顔に
完全に目を奪われた。
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作者名：たまごん
| 作成日時：2020年7月18日 13時
