白尾の奏

好きだから。 (skn) ページ30

_____かっこいいから好きなんじゃない_____






_____好きだからかっこいいんだよ_____





貴方に振り向いてもらえるように私…………





頑張るから





.☆.｡.:.+*:ﾟ+｡ .ﾟ･*..☆.｡.:*

隣の席のアイツ。



私の好きな人。



今日も「眠い」って言ってるけど私より授業中真面目に聞いてるし、運動神経だって抜群。





それに比べて私は……………………。




友達「A!危ない……!!」




友達に呼ばれて後ろを振り向くと顔の近くに豪速球のボール。




A「ぶへｯ…………………………！」



友達「ちょっ……!!A大丈夫!?」



私は避けることすら出来ずそのままボールに直撃しその衝撃のまま後ろに倒れる。



シャークん「お前……………………何やってんの……？大丈夫か？」



私のマヌケな姿を見たシャークんが呆れた顔で私に話しかけてきた。



A「大丈夫なわけ………………ｯ…………痛ｯ……!!」



友達「A鼻血出てるって!!」



A「嘘ｯ…………!?どうしよう…………。」




私は涙目になりながらオドオドする。



シャークん「ほら保健室行くぞ。」



A「えッ………………………………!?」




シャークんはそう言うと私をお姫様抱っこし保健室まで連れてってくれた。



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A「ごめん………………ありがと。」


私はティッシュで鼻を押さえながらシャークんにお礼を言う。



シャークん「いいよ、別に。」




ほんとこういう所がずるい。




みんなの前ではクールなフリしてるくせに犬にはデレデレなとことかさ…………私だけが知ってる貴方の顔。




でもそれは私の前じゃ見せてくれない。




だって気付いてくれないんだもん。




君が鈍感なせいで……………………勇気が出ないんだよ。




バカ…………………………気付けよ……………………。

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