僕たちの彼女［短編集］

〃 ページ5

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side you








「A、どした？」





どうして追いかけてきちゃうかな





「どっか痛い？苦しそうな顔してっけど」





痛いよ



心が痛い



すぐに言えたら、こんな思いしないのに





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side tomohiro






振り返った君の姿





女子のほうでは高い身長





俺の前ではまだ小さくて、





俺と目を合わせると、




そのだいたいが上目遣いになる






その瞳には涙が溜まっていて








俺はその表情にめっぽう弱い










『智大にとって、』






『私は、ただの友達？』







あーあ、



こんな顔させちゃった




たまらなくなって、その体を抱きしめる







「違う、」





絞りだした声は、かすかすで




だっせぇと、思ったり








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side you








何が起きたか、理解できなかった






気が付けば、いつの日かとは比べ物にならないくらい





大きくなった体に抱きしめられていた






「違う、」





「ずっと好き、ずっと」







耳に届いたのは、






聞きなれた、少しかすれた声と




思いもしなかった言葉










少し体を離すと、ようやく合った目







「俺、Aのことが好き」






「俺と、付き合ってください」






涙が止まらなくって、声が出ないから





精一杯頷く






「っ、はぁ、まじで長かった」





『こ、っちの、せ、りふ』






そんなに言うんだったら、




もっと早くに言ってくれてもよかったのに




そんな気持ちを込めて、逞しくなった体に少しパンチ









「ノーダメっす」







『うるさい』














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目が離せない　#8→←〃

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