僕たちの彼女［短編集］

彼女がバレました　#7 ページ32

.





Takanashi side






A今日、見にいくよ〜





Aからの連絡



今日は日本代表として、練習試合をする



そして、俺はスタメン







言わなくても分かるように、





小川「健太、なんか今日めっちゃ気合入ってね？」




「まぁ、そりゃあね」



小川「彼女でもくんの？」




「いねぇって」




嘘です。めちゃくちゃ可愛い彼女がいます。







コートに入って、会場を見渡す




日本開催なのもあって、赤色のユニフォームで埋め尽くされた会場




うわ、どこにいるのか聞くの忘れた




数千人いるこの会場で、一人を探すことは難しい



後で、Aに謝ろ







試合が始まり、1セット目の中盤




ようやく俺にサーブが回ってきた




サーブを打つために、後ろに下がる




後ろを振り向いた瞬間、目が合った






「Aじゃん」





急に目が合って吃驚したのか、Aも目を見開いていた




かわいい彼女を見つけられたことにテンションが上がった俺は、絶好調




関さんにも、“今のお前なら何でも決まる気がする”って言われた




結果、大活躍し、一人で19得点。




文句なしってところかな










試合が終わって、インタビューを受けながら、ストレッチをする




Aのほうに目線をやると、会場の風景をカメラに収めているみたい







小川「どれ？彼女」



「っ、は？」



小川「お前隠しきれてねぇって、笑」



話を聞けば、俺今日はなんか優しい顔(?)をしているらしい



小川「で、どれ、彼女」



「ぜってー教えねぇ」



教えたら嫌な予感しかしない




小川「あ、今手振った子？」



なぜ、このタイミングで手を振ってしまうのだろうか



「っ、ああ！ずっと隠してたのに」










小川にバレてしまったら、もう隠す意味はない




Aにロッカーまで来てもらう





『健太！お疲れさま〜！』



「ん、かっこよかった？」



『ばっちり！まじでかっこよかった！健太最高！』




なんでこんなにも俺の彼女はかわいいのか



抱きしめたい気持ちをぐっと堪えて、みんなに紹介する




石川「えぇ！全然気づかなかった！」



関田「今日の調子は彼女のおかげってことか、笑」



小野寺「まぁ、なんとなーくそういうことなんだろうねって分かってたよ笑」



小川「かわいいじゃん」









完璧に隠し通せてると思っていたら、



数名にはバレていたようです



あと小川



聞き捨てならん


.

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←〃　＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す