僕たちの彼女［短編集］

〃　＊ ページ31

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パパっと体を洗って



酔っぱらいさんが入ってくるのを待つ




「Aちゃん入ってええですか〜？」




『いーよー』










『っ、』





藍の体を見るのは初めてじゃない





でも、トレーニングによって引き締められた体と




湯けむりが相まって




いつもよりもすごく…なんというか…





「Aちゃんのえっち」





『っ、はぁ？』




「おれが風呂入ってからずっと体ばっか見てるやん」





“そんなにおれの体好き？”





顔が熱い。とてつもなく。



お風呂の中で顔を冷ますのは無謀すぎる





できるだけ体を見ないようにして、彼が入ってくるのを待つ





けれど、一向にシャワーの音は止まない




恐る恐る藍のほうを見ると、




そこにはシャワーを壁に向けて、ただひたすらに壁を温める彼の姿




…酔っぱらって頭までおかしくなったのかな






『あっつ、』




かれこれ10分ぐらい湯船に浸かってるから、のぼせそう



浴槽の縁に腰かけて、少し休憩をしようと思った



すると、






「んふ、」





『っ、』





後ろには、壁




前には、目の奥に獣を宿らせた、藍





「壁、あったかいやろ？」




言葉を発しようとすると、その唇で塞がれる




「ふふ、」




『っ、ぜんぜん、酔って、ないじゃん』




「作戦っていうことで、笑」




「Aちゃんのぼせてまうから、上がろ」




そう言われて、所謂お姫様抱っこをされる




『ちょ、どこ行くの』



「ただ上がるだけやで？」



『ならお姫様抱っこしなくていいじゃん』



「このままベッドに直行でーす」











((んぅ、))


(ん、もっかい)


((ちょ、まって、きゅうけいっ、っぁ))


















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