僕たちの彼女［短編集］

〃 ページ2

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ようやく、仕事が一段落ついた




ソファにいったはずの彼を探すが、




そこには姿がない




どこにいったか、と家の中を探すと、





自分の部屋で昨日までの映像をみている君をみつけた





扉をノックするが、気づかない




タブレットを見つめる祐希は真剣な面持ちで





このギャップに落とされた





邪魔をしないように、そーっと近づく




『かっこいいね、』




「っ、びっくりした〜」




「来たならノックしてよ」




『したよ？気づかなかったのはそっち』




「まじ？」



その言葉にゆっくり頷く




『…強くなったよね、本当に』




「まだまだだけどね、」



嬉しさ半分、悔しさもくみ取れる表情




『…祐希めちゃくちゃかっこよかった』




「ふふ、うれしい」





私を見つめる目は、濁りのない、きれいな目




ふわふわの髪、甘いフェイス




ここ数日間で、さらにファンを増やして帰ってきたと思う




キャプテンとして日の丸を背負う彼は、やっぱり注目されるわけで




ちょっと遠い存在になったかも、と感じた




「Aにいいとこ見せられるように、ちょっとがんばった」




『うん、かっこよかった。惚れたよ？』




「…もくひょうたっせ〜い」




私の膝に飛び込んでくる祐希





その頭を優しく撫でてあげる




『ふふ、ふわふわ〜』




「ん〜、Aすきぃ〜」




満面の笑みで私に愛を伝えてくれるきみには




やっぱりかなわないや




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