距離感1センチ ページ3
「ごめん、別れよう」
記念すべき1話目の最初の言葉がこれってあり?
お昼休みに校舎裏に呼ばれた私こと椎名A
相手は私が中1の終業式の日に付き合った彼氏だ
クラスも上がり、中2になって新しいクラスメイトとの新しい出会いの中、まもなく振られた
『…なんで?』
突然のことで理解できず、理由を尋ねる
「Aのことは好きだけど、なんていうか、特別感?がねぇんだよ」
『なに?どういうこと?』
「だってAってさ、誰にでもそんな感じだろ?嫉妬したらしたで、A怒るし、正直耐えられない、俺が彼氏である意味がよくわからなくなった」
『そんなこと言われても…』
「Aには悪いけど…別れてほしい」
『…そっか、わかった』
こうして私のリア充生活は程なくして終わった。
一方その頃
廊下では
【もぉ〜、仁王くんったら、みんな見てるよ?】
「そんなん、気にしなさんな、見せつけたらよか」
【うふふ、やだぁ〜】
人の目もはばからず、男女がイチャイチャしながら廊下を塞ぐ
この立海大附属中学では、この異様な光景が割と日常になりつつあった
【ブン太くん!今日もお菓子作ってきたんだ!食べて〜!】
「おっ!うっまそぉ!いっただっきま〜す」
【どう?感想は?】
「へへっ、最高だぜ!ありがとさん」
甘いものを食べて上機嫌の彼はお菓子を差し入れてくれた女の子に抱きつく
はたまた教室では
【柳くん!ここの問題が分からないんだけど、教えてくれる?】
「あぁ、ここはなーーーで、……だから〜〜〜
、したがってーー…となる。この問題は中間テストに出る確率100%だからしっかり覚えておくんだぞ」
【わぁ、すっごいわかりやすい!ありがとう!】
「理解できたのはお前が努力したからだ、俺は少し手助けをしたにすぎない…よく頑張ったな」
そう言ってノートを畳み、女の子の頭を軽く撫でた
女好きの個人差はあれど、顔がいい彼らにとって、女の子とは自分たちに自尊心と充実感を与えるものでしかなかった。
1人を除いて
顔がよく、運動神経もいい彼らがモテないはずはなく、熱烈なアプローチを数多に受ける
狙ったようなアプローチには大体気づいてしまう彼ら
そのアプローチを悪く思わない彼らは自分たちから女の子に手を出し、遊び、最終的には本気ではないからと女の子を振る
自分たちから手を出すのはいいものの…
無意識で自然体な子から不意に近づかれるのには
弱かった
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仁王彩香 - 腹黒ヤンキー夢主の作品も更新頑張ってください^_^ (2020年5月11日 12時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 吹雪彩香さん» すみません、今は何かと忙しく、今作以外を更新する予定はありません。読んでくださってありがとうございます^ - ^ (2020年4月12日 4時) (レス) id: d8248279b4 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - ハオミンさん» お待たせしてしまって申し訳ないです!少しずつ更新していきますね〜! (2020年4月12日 4時) (レス) id: d8248279b4 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 腹黒ヤンキーの夢主作品も続きの更新お願いします(´;Д;`) (2020年4月10日 21時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
ハオミン - 久々更新!ずっと待ってました!これからも楽しみにしてます! (2020年4月10日 20時) (レス) id: 228eb0b481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2019年6月2日 16時