今君に伝えたいこと ページ44
〇今君に伝えたいこと
「あ、廉くんじゃん」
「え、あ」
帰り道
誰かと思えば
「Aちゃん」
華やかなワンピースを着こなす彼女のことは
出会った時から今でも、年下だと思ったことはない
紫耀はお子ちゃまといつも言うけど。
「デート帰り？笑」
「ううん、今日は女子会」
当たり前のように俺の隣を歩いてくるけど
一体俺のことはどう思っているんだろう
もしももしも、万が一
俺が好意を抱いていたとしても
きっと鈍感な彼女は気づかない。
まあ俺も絶対言わんけど。
「でね、今日、友達が」
ペラペラペラペラ話す彼女の横顔は
いつ見ても整ってるなぁって思う
家の方向が同じこともあるけど
帰りにばったり会うことも多くて
そんな日の夜は夢に彼女が登場することも少なくない
「危ないから」
「わ、ありがとう」
かっこつけてサッと車道側を歩いてみるけど
紫耀ならきっともっと自然にやるんだろうな
「あ、廉くん、来月誕生日だねー！
プレゼント期待しとけよー！」
「ふふっ笑 お子ちゃまのくせに」
「うわぁ、紫耀のまね？！」
「お子ちゃまやん！」
「出会った時、私のこと年上だったと思ってたじゃん！」
「いやあれは、キャバ、、」
「あー！！！それ以上言ったらぶっ飛ばす！」
彼女と話すのはとても楽しい、それは事実
もっともっと話してたいなって思うけど
「じゃあまたね！」
ずるいな
そんな笑顔、紫耀にしか見せちゃダメなのに。
待って、なんて言えるはずもなくて
紫耀が待つであろう家に消えていく彼女
別に、好きとかそういうのじゃなくて
でも、
あんなにキラキラの笑顔を見せられて
たくさん話してくれて
俺が辛い時にはいつも寄り添ってくれて。
意識したくないのに、勝手に俺の心に侵入してくるずるい女
「君じゃなきゃダメなんだ」
なんて、思うはずもないけど
「君だったらいいな」
くらいには思ってる、かもしれない
でもどうせうまくはいかないし
傷つくくらいなら何もしない方がまし
素直になれない俺と
鈍感すぎるあの子
おまけに彼女の心には紫耀がいて
あぁ、
どうせ俺の愛なんて。
今日はやけ酒だ。
まあ別に、好きだなんて思ってないけど。
END
リクエスト遅くなってすみません！
しかもまさかのそこの2人？って感じで、本当にごめんなさい！
ありがとうございます！
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イェジ(プロフ) - 突然すみません！！パスワード教えて欲しいです！ (2022年7月13日 19時) (
レス) id: 40bd569e74 (このIDを非表示/違反報告)
has(プロフ) - とりあえず舞香ちゃんと親友になりたいです。笑 (2021年6月2日 18時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
has(プロフ) - 瞳様！更新ありがとうございますっっっ！わっっっお。平野さん最後のその一言はあかんです。リアルに平野がこんなけブラックでも私は愛せる自信あります。（え） (2021年5月23日 19時) (レス) id: 11039f4f3f (このIDを非表示/違反報告)
パリン(プロフ) - 瞳さん» ありがとうございます！瞳さんのこの作品が大好きで毎回更新を楽しみにさせて頂いてます！！大変だとは思いますが、これからも頑張ってください！！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 2e2855719b (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - パリンさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきますね！ (2020年11月21日 19時) (レス) id: 5c726e52d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Hitomi
| 作成日時：2019年10月19日 0時
